「そんなの関係ねぇ!」「ゲッツ!」「やっちまったな~」――。3月17日の夜、東京・代官山のレストラン『ANNTEANA』では、ひたすら“懐かしの一発ギャグ”が炸裂し続けた。小島よしお(34)、ダンディ坂野(48)、テツandトモ……、集まったのは15人。いずれも一世を風靡した?伝説の一発屋たちだ。世代も所属事務所も違う彼らが、どうして一堂に会したのか?幹事を務めたレイザーラモンHGこと住谷正樹(39)が答えてくれた。

「きっかけは(小島)よしおとの『一発屋芸人だけで飲み会をやりませんか?』『いいね、やろやろ!』という会話でした。彼とは“ジム仲間”なんですよ。よしおの事務所にも一発屋が多いですからね(笑)。2人で手分けをして声をかけたんです」

出席者たちが髭男爵のギャグ『ルネッサ~ンス!』で乾杯し会合は始まった。店内では90年代にヒットした大事MAN部ラザーズバンドの『それが大事』が延々流されていた。

「彼らも有名な一発屋ですからね。すごく親近感が沸きますし、今回のテーマ曲にしました。みんなで飲みながら、ひたすら往年のギャグを言いまくるのが会の趣旨。他人のギャグを心おきなく使えるのは楽しいですね。使い勝手が良かったのが、クールポコ。の『やっちまったな~』です。逆にゆってぃ(38)の『それ!ワカチコ!ワカチコ!』はどうにも使う場面が難しくて……。僕の『セイセイセイ』は場を盛り上げやすいと好評でした」

“ギャグは共有財産”のほかにも、一発屋会ならではの数々の掟が!

「みんなで再ブレイクを目指すのが会の目的ですから、後ろ向きな話をしないことは大前提。自虐ネタも禁止ですね。あと『懐かしい』とか『久しぶり~』という言葉も禁句です!」

 テレビから消えて久しい芸人もいるための深い配慮なのだろう。事務所の垣根を越えた会だが、序列がまったくないわけではない。芸歴の長さだけではなく、どれだけ早い時期にブレイクしていたかも会のなかでは重要視されるという。そういった意味では会の長老格はダンディ坂野。芸人同士の飲み会では“先輩”が支払うのが通例となっているが……。

「ウチの会は、そういう意味では珍しくワリカンなんです。1人だけが払うのでは負担になりますからね。会を末永く存続させるために会費制で、今回は1人5千円でした」

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