「条件付きですが、僕は賛成です。これについては、一大阪市民として確固たる理由がありますから。橋下さんが主張しているように、大阪府と大阪市の二重行政がこのまま続けば、大阪は間違いなく衰退していきます」

 こう語るのは、お笑い界で政治通としても知られる“モノ言う漫才師”西川のりお師匠(64)だ。大阪市を分割再編する、いわゆる「大阪都構想」の是非を問う住民投票が、いよいよ5月17日に行われる。

 大阪市内の有権者約211万人による、過去最大規模となる住民投票。予想投票率は80%以上になるともいわれ、その注目度は大阪のみならず、全国的な感心を集めている。

「大阪都構想」とは、政令指定都市である大阪市を解体し、市内の24区を再編して5つの特別区を設置するという計画。これまで大阪府と大阪市がバラバラにやっていた“二重行政”をなくし、インフラ整備など、大阪全体に関わる広域行政を府に一元化することで、税金の無駄遣いを解消するのが狙いだ。

「今、大阪府で5.3兆円、大阪市で2.9兆円、計8兆円以上の借金を抱えています。普通の会社だったらとっくに倒産してますよ。その原因である“二重行政”をなくせば、税金の無駄遣いが減るのは明らか。変えなければ今のまま。借金は増えつづけ、府民税、市民税がさらに上がる。そんなんいいわけないでしょ?」

 投票の結果、反対票が賛成票を上回り、大阪市の存続が決まれば、橋下市長は「政治家をやめる」と断言している。

「負けてやめるのはいい。でも、勝ったら続けないと。これが僕の賛成の条件です。都構想が決まれば、大阪市解体まで市長をやり、その後“大阪都知事”を3期ぐらいはやらんとダメ。自分が提案したことですから責任がある。橋下さんには、このことを有権者に約束してもらいたい。実現しても、いろいろ不備が出てくるかもしれない。それらを改善してメンテナンスしていくつもりがないなら、僕は都構想に賛成できません。NOです。この部分は大事ですよ」

 住民投票の結果がどちらであれ、大阪の未来が明るいことを祈るばかりだ。

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