東京都内の高級住宅地にある3階建ての一軒家。1階部分は車庫になっているが、いまはガランとしており、ここ最近は使用された様子もなかった。
「この家には愛川欽也さんがよく来ていましたね。自分で運転をしてきて、車庫に入れていました」(近所の住人)
家の所有者は任漢香(38)。4月15日に逝去した愛川欽也さん(享年80)が主宰していた劇団『キンキン塾』の看板女優だ。生前の愛川さんと交流のあった映画関係者は言う。
「愛川さんが監督を務めた映画では、ほとんど任さんがヒロインで愛川さんとは夫婦役や恋人役を演じていました。2人は食事の席などでも“仲が良く”、任さんが愛川さんに『そんなことをしたらダメでちゅよ~』と子供をあやすように接しているのを見て驚いたこともあります」
‘07年4月には写真週刊誌『FLASH』が、愛川さんと任漢香の不倫密会を報じている。当時、うつみは韓国留学中。報道を知った彼女は、愛川に「あんたカッコいいじゃん。世間は“現役”だと思うよ」と語ったという。
だが、内心は穏やかではなかっただろう。任が前出の一軒家を購入したのは’08年1月、密会報道から9カ月後のことだった。築12年、土地13坪の“ミニ一戸建”とはいえ、価格は3千万円以上する。
「実は彼女に家を買ってあげたのは愛川さんでした。うつみさんの実家から徒歩8分ほどの場所です。そんなところに愛人宅を購入したのですから、さすがにうつみさんも面白くなかったようです」(うつみの知人)
妻・うつみの近況について、彼女の実弟に取材すると……。
「これから相続の問題もありますから大変ですよ。キンケロ・シアターは続けると思いますが、キンキン塾を存続させるかは、まだ決まっていないようです」
うつみは、“愛人”が看板女優だったキンキン塾に複雑な思いを抱いているのだろうか。
「任漢香の父は、愛川さん逝去直後の週刊誌の取材に対して、“キンキン塾を任が引き継ぐことが、愛川さんの遺志”という意味のことを話していました」(芸能関係者)
だが、前出の映画関係者は言う。
「実は任さん本人は『キンキン塾を退団したい』と漏らしています。彼女はキンキン塾以外での活動はしていませんから、事実上の引退になりますね。すでに稽古場から私物も引き払っています。映画を上映するキンケロ・シアターも、稽古場のあるビルも、愛川さんとうつみさん夫婦の所有でした。愛川さんという後ろ盾を失った彼女にとって、うつみさんは怖すぎる存在なのでしょう」
天国の愛川さんは残された女たちのドラマを、どんな顔で見守っているのだろうか。