東京都内でベビーカーを手で抑えながらタクシーを探していたのは尾上菊之助(37)の妻・瓔子さん(32)。ベビーカーに座る長男・和史くん(1)は、身を乗り出すようにして、とおりかかる車を興味深そうに見ている。和史くんが誕生してから1年半、瓔子さんのスカートのおなかのあたりは大きく膨らんでいた――。

 瓔子さんの第二子妊娠をスポーツ紙が報じたのは5月30日。彼女のオメデタをキャッチした本誌が、夫・菊之助の所属事務所に確認の連絡をした翌日のことだった。音羽屋と親しい梨園関係者によると「瓔子さんの出産は、7月ごろと伺いました」とのこと。菊之助夫妻が臨月近くまでオメデタを隠していた理由について、この梨園関係者は次のように語る。

「’13年7月、第一子がおなかにいることを発表した直後、瓔子さんには早産の兆候が見られ緊急入院しました。9月に行われる予定だった披露宴は翌年’14年5月まで延期に。早産危機の理由は明かされていませんが、瓔子さんが出産に対する大きな精神的プレッシャーを感じていたのは間違いないでしょう。今回妊娠を発表しなかったのは、彼女への精神的負担をできるだけ軽減したいという菊之助や姑・富司純子(69)らの意向があったようです」

芸を継承する後継ぎを産むことが、もっとも重要な役目とされる梨園の妻たち。そのなかでも人間国宝・中村吉右衛門(71)の四女として音羽屋に嫁いできた瓔子さんには、とりわけ強い期待がかかっているという。

「長男の和史くんが菊五郎(音羽屋)を継ぐのは当然として、“瓔子さんにもう一人男の子が生まれたら吉右衛門(播磨屋)を継いでもらおう”と期待している播磨屋関係者は多いのです。立場上、はっきりと口にすることはありませんが、吉右衛門さん本人も、そう望んでいるようです」(播磨屋の後援者)

吉右衛門自身も4歳のときに、男の子がいなかった祖父(初代中村吉右衛門)の養子になり、播磨屋の家系を守ってきた。また前出の梨園関係者はこう語る。

「第二子の妊娠を発表すると “男の子か女の子か”と取沙汰され、彼女の感じるプレッシャーも強まる。第二子妊娠を隠していたのは、そういった事情もあるからだと思います」

 本誌が瓔子さんを目撃した日、タクシーを見つけた彼女は、ベビーカーをトランクに入れると、和史くんを抱いて、車に乗り込んだ。その姿からは、“2人の男子を産まなければならない”宿命にも負けない、しなやかな強さが感じられた――。

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