ママが背負っているリュックにつかまり、笑顔で歩く男の子。5月22日、東京・表参道で“電車ごっこ”を楽しんでいたのは、女優・寺島しのぶ(42)と長男・眞秀くん(2)だった。

寺島とフランス人の夫、ローラン・グナシア氏(47)との間に、愛息が誕生したのは’12年9月。舞台関係者は「彼女は結婚したときから“男の子がうまれたら歌舞伎役者にしたい”と語っていました。その思いは年々強まっているようです」と明かす。本誌が母子を目撃した4日後の5月26日に、眞秀くんは東京・歌舞伎座の舞台に初登場している。

「この日は、『團菊祭』の千穐楽でした。はっぴ姿の眞秀くんが舞台に登場し、祖父・菊五郎のもとに駆け寄ると、『可愛い!』と、客席も大喝采でした」(前出・舞台関係者)

だが、この日の彼女のブログには、こんな書き込みが……。

《客席で見ながら”よくやったね。”と思う反面、ああやって父に抱かれる姿を見ていると”羨ましいなぁ”とこの期に及んでも思ってしまう私の性への執着に辟易しますが……》

 名門・音羽屋に生を受けながら、“女であるために”歌舞伎役者になれなかった寺島。彼女は最近の月刊誌のインタビューでも、自身の半生について次のように語っていた。

《私は歌舞伎役者の家に、女として生まれました。やがて弟(※尾上菊之助)が生まれ、とくに弟が6歳で初舞台を踏んでからは、ずっと孤独でした。女は歌舞伎役者になれない。だったら私は、何になればいいんだろう……と家族のなかでひとり疎外感を感じていました》

弟の梨園デビューから31年、寺島は眞秀くんを歌舞伎役者にし、梨園へのリベンジを果たすために、すでに英才教育を始めているという。寺島の知人は言う。

「しのぶさんは眞秀くんが赤ちゃんのころから、歌舞伎の映像や写真を見せていました。眞秀くんもいまでは、すっかり“歌舞伎好き”。iPadを自分で操作して、歌舞伎の映像を見ています。お気に入りの役者は、叔父・菊之助……ではなく海老蔵なのだそうです」

 ようやくオムツをはずすことができた眞秀くんだが、5月中旬から尾上流の家元のもとで日本舞踊も習い始めているという。

「日本舞踊ばかりではありません。ときには文楽の鑑賞に連れていったり、美的感覚を養うために美術館へ連れていったりすることもあるそうです」(前出・知人)

 本誌が寺島を目撃したのは夕方ごろ。眞秀くんを同伴して美術展巡りに行った帰りだったのだ。

《今日は原美術館へ。わたしアートは、ひとっつもわかりません。(中略)Мr.M(※眞秀くんのこと)も「この色とこの色、綺麗ね」とか言ってました》(5月22日付ブログ)

 愛息が“梨園の星”となるその日まで、寺島の母子鷹生活も続いていくことだろう。

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