近年、耳にするようになった「アダルトチルドレン」という言葉。機能不全家庭で育ったことにより大人になっても内面的トラウマを持つ人などを指し、その病態に苦しむ人は多いという。そんな病態をモチーフにした舞台「A.&C.-アダルトチルドレン-」が8月12日から開催される。

この舞台に出演するのが俳優の山崎大輝(19)。’10年にジュノンスーパーボーイコンテストで審査員特別賞を受賞し、翌年、芸能界デビュー。現在は舞台や映画やドラマなどで活躍している、いま注目の俳優だ。山崎は、自らと照らし合わせてこう語る。

「これまで、家庭で特にトラウマになるということはなかったですね。僕が勉強嫌いだったので、その点は母に注意されたりしましたが(笑)。母は厳しくもあり、優しくもある。そんな母に育ててもらって、今はよかったと思っています」

もともと母の勧めによりキッズモデルとして活動していた時期もあったという山崎。’11年に芸能界入りした際も母が背中を押してくれたが、当初は戸惑いも多かったようだ。

「実は、コミュニケーションがすごく苦手だったんです。中学のときも女の子に話しかけられて何も返せなかったくらい。だから当時は『女子とは話さない!』と決めていました。そんな僕だから、仕事を初めた当初は会話ができなくて。だいたい現場でも最年少でしたからね。でもいろんな人やファンと関わっていくうちに、話せるようになっていました」

まるで2次元の世界から飛び出したかのようなイケメンの彼だが、「女性が苦手でした」「趣味はゲームです」と語るなど“オタク風”な一面も。だが、そうした振り幅が演技の上でも活かされているようで、これまで幅広い作品に出演してきた。

「役作りをする際は、台本をきちんと読みようにしています。原作があるものは原作の世界観を崩さないように、オリジナルの場合は台本の意図を汲むことが大切だと思っています。演技って、本当に奥が深い。その楽しさがわかってきました」

「A.&C.-アダルトチルドレン-」の後には、8月26日から舞台「DIABOLIK LOVERS」も控えているなど激動の日々が続く。そんななか、彼は今後についても胸を膨らませる。

「演技以外でも、休みの日にはギターの練習をしているんです。正直、まだ自分に何ができるかがわからない。だから、いろんなことに挑戦していきたいと思っています」

●舞台「A.&C.-アダルトチルドレン-」
8月12日(火)~16日(日)中野「 ザ・ポケット」にて
公式サイト:http://ameblo.jp/zeromansion

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