隔週連載《中山秀征の語り合いたい人》。今回のゲストは、今やテレビで見ない日はないほど多忙な“話術の天才”、千原ジュニア(41)。今やバラエティ番組のひな壇芸人が40代という、芸能人を巡る環境の変化について語った。

ジュニア「今はすごい人数の芸人がいますよね。ひな壇はほぼ40代。昔のお笑いでいうと、40代なんてすごい人たちですからね」

中山「僕らがデビューしたときは、たけしさんが38歳くらいで」

ジュニア「さんまさんが『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)で『しっとるケのケ』と言ってたのが30歳ですから。40代であれをやらせてもらっている人間はいません」

中山「勢いがすごかったんだよね」

ジュニア「お笑いだけじゃなくて、全体的にそういう傾向がありますよね。具志堅用高さんはボクシングを25歳で引退してますけど、今のチャンピオンはほとんど30代」

中山「上が詰まっているのもあるのかな。上の人たちは変わらないですよね。たけしさん、さんまさん、タモリさんもそう」

ジュニア「われわれからしたら、ええ加減にしてほしいですけどね(笑)。ヒデさんって、デビューからずっと仕事ありますよね。ずっとそこにいますよね。なんなんすか(笑)」

中山「なんなんだろうね。もしかしたら、時代とともに変わっていってる、その時代、その時代の人たちと楽しめたのかな」

ジュニア「バブルも体験して、朝の情報番組もやって。いかに柔軟かってことなんですかね」

中山「たまに番組でもバブルネタを期待されたりするけど、1人じゃできない(笑)。ジュニアたちはバブルが引いて、世の中が冷静になってからの時代だもんね」

ジュニア「ヒデさんの時代は、六本木に芸能人が集まってたなんて言うじゃないですか。そういう話を聞いて、芸能人ってなんだかすごいと思ってましたけど、今なんてツイッターで、なんでもすぐ出ますから」

中山「どこにいても、何をしてても見えちゃう。夢がないよね。タレント側も自分たちで発信するじゃない。そのころから変わってきたよね。芸能人の日常は見えないものだから、たまに見えたときの迫力があった」

ジュニア「もうないんでしょうね、時代ですよね。僕らなんかは、小さいころに『そんなことばっかしてたら吉本に入れるよ!』って怒った親が言うくらいだったんですけど、今は吉本の養成所に親も一緒に来るっていうんですよ。『ちゃんとしないと吉本に入れないよ』みたいな。不祥事起こした人が、テレビに出てたら『もっとちゃんとしてほしい』って言われるでしょ。昔は、ちゃんとできない人がテレビに出ていたのに、今はそうじゃなくなってますもんね」