よどみなく進行し、ぐいぐい引っ張る名司会者は今や昔。いまどきは視聴者にも共演者にも共感される“愛されMC”が最強に!しかし、画面ではぐいぐい引っ張っているようで、今も昔も名MCといわれる人たちは、見えないところで初対面でも円滑に会話できるよう気配りを怠らないという。

「やしきたかじんさんはMCとして素晴らしかったです」と話すのは、『ミヤネ屋』(読売テレビ)、『有吉反省会』(日本テレビ系)はじめ数多くの番組に出演する経済学者の岸博幸さん(52)。

「大阪での収録に東京からわざわざ来てもらう出演者に、十分楽しんでもらうことを徹底していました。控室には心尽くしのお菓子やお弁当も懸命に準備されていて。たかじんさんは番組を仕切らず、出演者に自由にしゃべってもらうようにしていました」(岸さん)

『ビートたけしのTVタックル』『大改造!!ビフォーアフター』(共にテレビ朝日系)に出演中のタレント江口ともみさん(47)も、やしきたかじんの名MCぶりが忘れられない1人だ。

「やしきたかじんさんは、すごく愛が深くて周りに気をつかってくれました。私のマネージャーの頭をはたいて、『このコを大事にしろや』と、私のために言ってくれたのはたかじんさんだけ」(江口さん)

 江口さんには、忘れられない、もう1人のMCがいる。

「上岡龍太郎さんは、緊張している私を優しくほぐしてくださり、おもしろいところもひろってくれて。大阪のおもしろい間の取り方、話の持っていき方を、間近で見ることができて、隣にいて愛があるしゃべりを感じて、どんどん楽しくなっていきました」(江口さん)

 では、現場で困った嫌いなMCについて聞くと−−。

「ゲストをないがしろにしたり、トークをバッサリ切ったり。『俺、俺』と自分だけになる愛情のない人ですね。清潔感のない人もダメ。画面には映りませんが、たばこやお酒、口臭も気になるんですよ(苦笑)。肩にフケが見えたり、耳そうじをされてなかったり。そんなときはメークさんに伝えます。ウチの旦那にも『気をつけてね』と言ってますよ」