東京都内にある会員制クラブ。その1階にあるカフェテリアでは女性たちの大きな話し声が響いていた。幼稚園のママ友グループのようで、その輪の中心にいたのが、フジテレビにいた千野志麻元アナウンサー(37)。目撃されたのは6月中旬のランチタイムだった。
「フジ時代にチノパンという愛称で活躍した彼女が、玉の輿に乗ったのは’06年4月。相手は福田赳夫元総理の孫で、外資系証券会社のエリート幹部のA氏でした」(芸能関係者)
カフェテリアでは、他の客たちがときおり千野たちをチラチラ見ていたが、それは彼女が“元人気アナ”だったからばかりではない。彼女のグループはみんな子供を連れていた。 12畳ほどのキッズルームで、5歳になる千野元アナの長女も遊んでいたのだが……。
「脱いだ自分の靴を壁にバンバン投げていたのです。キッズルームにいた他の子供たちにその靴が当たることも。いつになったらママがあの子に注意するのか?そんな思いもあって、カフェテリアにいた客たちは千野さんに注目していたのです」(クラブ関係者)
千野元アナの連れの女性が、次のような質問をしたのは、そんな渦中だった。
「ねぇねぇ、そういえば“あの事件”の被害者の遺族って、いまどうしているの?」
“あの事件”とは、千野元アナが’13年1月に引き起こした死亡事故のことだ。
「帰省先の静岡県沼津市で38歳の男性看護師をはねて死亡させたのです。彼女は出演していた番組をすべて降板し、それ以来、表舞台から姿を消しました。被害者の遺族とは示談を成立させたそうです」(フジテレビ関係者)
ママ友の質問に対する千野元アナの言葉に、カフェテリア内は凍りついた。
「ああ、あれはもう済んだことだから!」
ケラケラと笑うその姿に、質問したママ友すら困惑した様子だったという。
7月上旬、本誌は彼女に直撃取材し、会員制クラブでの出来事について聞いた。だが彼女は落ち着いた声で「本当にごめんなさい。何もお話しすることはございませんので失礼いたします」と答えるのみだった。
事故直後、彼女はこんな謝罪文を発表していた。
《起こしてしまった事の重大さに向き合い、深く反省するとともに、ご遺族の皆様には誠心誠意お詫びの気持ちの限りを尽くしてまいります》
それから2年半、今春には双子の男児がそろって名門私立小学校に入学している。ママとして“この世の春”を謳歌する彼女にとって、事件は“過去のこと”になっていた。