自他ともに認める“コワモテ俳優”遠藤憲一(54)が、見た目は50代だけど、中身は大学生を演じるドラマ『民王』(テレビ朝日系)。制作発表会見では、「総理大臣の役は、俳優として夢でした!」と高らかに所信表明演説を行った遠藤。だが、彼が演じる現役総理大臣・武藤泰山は、バカ息子と心と体が入れ替わってしまったため、ドラマでは年中オドオド。

「総理大臣になるなら、こってこての社会派ドラマでかなあと思っていたけど、まさか、こういう入れ替わり劇でやるとは(笑)。ただ、すぐに大学生に入れ替わっちゃったから、もう少し総理大臣を演じたかったなあ。息子になってからは、撮影中ずっと猫背だし、ビクビクしてるんで、最近、どんどんちっちゃくなっちゃった気がして。今は、元に戻るのが怖いです(笑)」(遠藤・以下同)

 息子の翔を演じる菅田将暉、政敵・蔵本役の草刈正雄など、共演者は演技派ぞろい。至るところにアドリブが転がっているという。

「菅田くんは、『ちゃんぽん食べたか』(NHK)で初めて共演したとき、とても純粋な芝居をするな、すごいなこのコって思ったんです。その後がこの作品で、入れ替わった後の状態で対面したとき、親父に見えたから、またビックリしましたね。ふだんから『お父さん!』って呼びたいくらい(笑)。草刈さんは、この人がまた、爆弾なんですよ。2人の場面で、草刈さんは、真剣に芝居してるんだけれど、突然、爆弾を落っことしてくるから、俺、噴いちゃって(笑)。俺も場の空気とかムードの中でセリフを吐き出してます」

 とにかく、登場人物たちのドタバタの掛け合いが滑稽で、それでいて風刺の効いた政治ドラマ。外交のピンチでは、遠藤が踊る、翔お得意のモフモフン(番組キャラクター)のダンスで窮地を一発逆転するなど、想定外の展開に笑いが止まらない。

「ダンスは、何人かで踊るときに周りに動きを合わせなきゃダメなのが苦手で(笑)。翔の発言って。もちろん政治家らしくはないけれど、的を射てる。バカそうに見えて、実は物の見方が鋭くて、ピュアなんです。そういう意味でも、今回は、翔という青年が持っているいちばんキレイな部分、純粋な心というのを表現していきたいと思います」

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