10月中旬のお昼過ぎ、主婦でごった返す新宿のとあるデパ地下に酒井法子(44)の姿があった。
パンや惣菜やお弁当のコーナーを抜け、お目当てのスイーツ店の前で足を止める。かけていた大きなサングラスを外すと、「期間限定」と書かれたチーズケーキを凝視している。しばらく悩んだあと、彼女は「これください」と店員に伝える。家族と食べるのであろう大きな箱を受け取ると、満足そうな表情で電車へ乗り込んでいった――。
10年6月に高相祐一氏(47)との離婚が成立してから5年。女手一つで育てた長男(16)は今年、晴れて高校生になった。
「子供を育てるため、彼女は何でも仕事をこなすようになりました。地上波への本格復帰はなかなかうまくいかず、そのぶん、舞台などで活動していました。そのいっぽうでパチンコ店の営業などにも奔走。最近では、イベント営業もこなしているみたいです」(芸能関係者)
アイドル時代には考えられなかったような地道な仕事。それでも彼女は、各地で笑顔を絶やさなかった。そんな執念が、少しずつ報われ始めているという。
「年末にクリスマスディナーショーを行うのですが、思いのほか好評なんです。会場は200人ほどの規模で価格も2万円台ですが、一部の席を除いてほぼ完売しています。さらに今後、東京、横浜、福島、能登、沖縄と全国5カ所で行う予定。チケット販売がこれからのところもありますが、かなりの好評のようです」(イベント関係者)
11月には代表作『碧いうさぎ』の新バージョンを収録したミニアルバムも発売するという酒井。シングルマザーとして奮闘するなか、44歳となった彼女は再び「アイドル復活」の野望に燃えている――。