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「午後3時までの最高気温は酒田9度3分、新庄7度ちょうどでした。酒田と新庄の最高気温は未明のもので、日中はこれより高くなりませんでした」

 

なんの変哲もない気象情報だが、読んでいる女性キャスターはなぜか泣き声−−。それは12月1日に放送されたNHK山形放送局の夕方のニュース『やまがた6時」のことだった。

 

夕方6時半、いつものように笑顔で画面に登場したのは気象予報士の岡田みはるさん(39歳)。まず「現在の鶴岡市の様子を見てみましょう」と紹介したのに、画面に映し出されたのは新庄市の映像。よくあるちょっとしたミス……と思ったら様子が一変、原稿を読む声が震える。映像がスタジオに移ると手で涙を拭う、岡田さんの姿があった。

 

岡田さんは今年の4月からこの番組のキャスターになったばかり。長野県出身で、信州大と早大を卒業、生物と英語の教員免許を持つ才媛だ。早大では演劇に打ち込み、卒業後はタレント事務所に。ケーブルテレビでお天気を担当したのをきっかけに2010年に気象予報士の資格を取得。この番組が地上波での、初めての大きな仕事だった。

 

「岡田さんは慣れないうえに生放送というプレッシャーで、原稿を噛んだりすることがしばしばあったと聞いている。反省会でそうしたミスを番組上層部にネチネチと注意されることに、岡田さんはすっかり萎縮してしまっていたそうだ」(NHK関係者)

 

問題の1日の放送でも、「鶴岡市の映像」と言ってしまった後、「新庄、新庄!」と注意する男性スタッフの声が聞き取れる。こうした職場のオトコたちの声に、岡田さんは泣かされたのか。

 

4日、岡田さんの所属するウェザーマップの代表である、「お天気の森田さん」こと森田正光氏を直撃した。

 

−−岡田さんと連絡は取っているか?

 

「(騒動以後の)この2日間、電話で様子を聞いたけど、すごく元気なんですよ。世間ではいろいろな憶測が飛び交ってますが、ピンピンしてます」

 

−−泣いてしまった理由は?

 

「自分の言ったことと画面が違って、驚いて困惑したようですね」

 

−−騒動以後、岡田さんは番組を休んでいるが、今後の出演はどうするのか?

 

「契約上、今後の判断はすべてNHKにまかせていますが。降板はないと思うんですけどねぇ。会社の社員がケアに徹しているので、少し様子を見てからの復帰だと思います」

 

岡田さんのブログを読むと、山形で暮らしながら、美容院などでたびたび東京に戻ってくるなど、慣れない地方の暮らしに戸惑っている様子がうかがえる。11月29日には、《週末、ぐったりしていたら、友達が連れ出してくれました。(中略)疲れ過ぎて、ごはんが食べられない……》と疲労を訴えていた。

 

(FLASH 2015年12月22日号)

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