「(『DAISUKI!』を)10年も続けてたってすごいよね。もしスタジオ収録だったら、こんなに仲よくなってなかった気がする。ロケだったから、余計に早く仲よくなれた。移動も同じロケバスに乗って、長い時間、一緒にいたから」
そう語るのは、隔週連載『中山秀征の語り合いたい人』第57回のゲスト・女優の飯島直子さん(48)。’94年、コカコーラ「ジョージア」のCMで“癒し系女優”としてブレークした飯島さん。ファッションやメークをまねる女性を“ナオラー”と呼ぶなど、社会現象にもなった。『DAISUKI!』(日本テレビ系)共演で20代半ばからお互いをよく知る秀ちゃん&直ちゃんのぶっちゃけトーク、スタートです!
中山「直ちゃんとは『DAISUKI!』から、もう24年の付き合いになるね」
飯島「当時まだ24歳ってこと!?もうそんなにたつの〜?怖いねぇ」
中山「今日はあらためていろいろ振り返ってみたいと思って」
飯島「でも、思い出せるかな……。だって秀ちゃん、去年のこととか覚えてる?」
中山「昔のことだけは覚えてるもんなんだよ(笑)。『DAISUKI!』の初収録は3対3でストリートバスケットボールやったよね」
飯島「そうだそうだ!原宿でやったよね」
中山「直ちゃんがシュートを決めたら、無防備にハグをしてきたんだよ。こんなに素直に喜びを表現する人がいるのかと思って、びっくりしちゃった」
飯島「アハハ。無意識なんだけど、感情を体で表現しちゃうんだよね。今でもそれは変わらないよ。10日ぶりに友達に会ったりすると、『イヤー!元気だったー!?』ってテンション上がっちゃう。1カ月も会っていなかったら、大変。相当抱きしめちゃう!」
中山「素直だねぇ。当時は毎週月曜日の早朝に集合して、車移動で何時間もかけてロケに行ったよね」
飯島「3人ともすごく忙しくて、みんながそれぞれドラマに出演してたときもあったし、休みなく働いてたからなぁ。ずっと眠かったってことはよく覚えてる(笑)」
中山「丸1日収録してたもんね。初期の『DAISUKI!』はみんな手探りで、『いつ面白いことがあるかわからないから、とにかくずっとカメラ回しとけ!』って、朝から夜中までずっと撮影してた。確か、最高11時間回したことあったよ」
飯島「すっごい疲れたよね。キャンプやったときも長かった気がする」
中山「直ちゃんが『私が料理作る!』って言って、デミグラスソースを作ったじゃない。辛い、甘い、辛い、甘いを延々繰り返し続けて、10時間くらい回したんだよ」
飯島「ごめん、詳細は覚えてない……。私、都合のいいことしか覚えてないかも(笑)」
中山「着替える場所もないから、狭いロケバスの中で同時に着替えてたしね」
飯島「もう全然気にしなかった。でもさ、秀ちゃんと松本(明子)さんにはいろいろと迷惑かけたなぁって思ってるんだ」
中山「僕と松本さんは同じ事務所で同じ寮にいたこともあったしね。直ちゃんがいてくれたからこそ、直ちゃんが何をしでかすかわからない構図が生まれて、長く続けられたんだよ」
飯島「のちに聞いたんだけど、当時、秀ちゃんと松本さんは『直ちゃんをどうしたら生かしてあげられるか』って相談してくれてたんでしょ?私、本当に申し訳なかったなって思ったの。そんなことも知らずに、わがままで自分勝手だったって反省してるんだ」
中山「それは直ちゃんの予定調和ではない行動が、逆に面白かったし新しかったから、僕たちは話し合ってただけ」
飯島「2人とも本当に我慢強くて優しいからさ。『DAISUKI!』で2人に出会えてなかったら、今までの私の芸能生活も全然違っていただろうなって思うんだ。本当に感謝してます」