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「周りに『何かやりたいことないの?』と言われていたのですが、よく考えると私は大学に行かなかったことを悔やんでいたんです。20年近く芸能の仕事をするなか、辞めたいと思うこともありました。でも大学に行かず高校でも遊んでばかりだったので自信がなく、他にできることが何もないと思い込んでしまっていた。それがずっとコンプレックスになっていたんです。あの後悔を成仏させたい。そう思い、大学進学を決意しました」

 

笑顔でそう語るのは、上原さくら(39)だ。事実上の芸能界引退状態から3年、今年3月から新たな所属事務所に所属し再出発した彼女。現在大学2年生で、学業を優先しながらの活動になるという。本誌が4月11日に配信した記事「上原さくら 事務所移籍で再出発!現在大学2年、執筆業へ意欲も」で復帰を報じ大きな話題を呼んだ上原が、38歳からの大学進学について語ってくれた。

 

友人の急死をきっかけに「家族や友だちが安心してくれるようにならないと」と一念発起し、前を向いて歩き始める決意をした上原。そんな彼女が選んだのが、大学受験だった。すぐ家庭教師をつけて受験対策を開始。だが20年ぶりの勉強生活は、苦難の連続だった。

 

「何か問い合わせるたびに『お母様ですね?』と言われるんです(笑)。それに勉強をする習慣がなかったので集中できなくて。教科書を前に3時間何もしなかったことも(笑)。それでも家庭教師に教わったり過去問を解いたりして、志望大学に特化した対策を3カ月詰め込みました。受験当日も鉛筆や消しゴムをいくつも用意して臨むものですが、そうした心構えも忘れて私は1個ずつ。名前を書き忘れ、あわや0点なんてこともありました(笑)」

 

そんなドタバタながらも、結果は見事合格。15年4月から志望大学の英文科に入学することとなった。上原によると、38歳での進学は新鮮な驚きに満ちていたという。

 

「学校生活は自分で言うのも何ですが、違和感なく溶け込めたんです。世代が違い過ぎて、ピンとくる学生がいなかったみたいですね。友だちもすぐできました。若い子って、すぐにLINEで連絡先を交換するんですよ。びっくりしました(笑)。毎朝お弁当を作って、お昼になったらみんなで食べて、18時ごろまで授業を受ける。終わったらカラオケに行ったり、買い物に行ったりもする。そんな何気ない生活がすごく楽しいですね」

 

思いのほか、世代のギャップに悩むことがなかったという上原。しかし「それなら男子学生から告白されたりもするのでは?」と聞いてみると、慌ててこう否定する。

 

「全然ないです(笑)。今の子って、やっぱり草食系なんですかね。全然、女の子の話をしないんです。合コンにも行かないし、彼女もいない。まあ私は何でも話せるお母さんみたいな存在なのかもしれません。悩みを聞いていても『この前友達が自分に嘘をついた』とか、私にとっては何万回と経験したようなことだったり、本当にピュア。人に裏切られたことがないんです。私なんてその1千倍は経験していますから(笑)。この間、つい自分の身の上話をしたときも『ごめん、俺まだ20歳だからわからない』と言われちゃいました(笑)」

 

久しく経験していなかった普通の生活が、上原に元気を取り戻させていく。苦手だった勉強さえも、今の彼女には楽しみのひとつだ。

 

「英米文学を原文で読んだり、コミュニケーション学や社会心理学を学びたくて英文科を専攻しましたが、どの講義も楽しくていろいろ受けています。お陰で“エリート”って言われるようになりました(笑)。昨年は大学の英語スピーチコンテストにも出場。大学に入ってただ楽しいだけでなく、何か残したいと思ったんです。テーマは『Age Means Nothing!』。私は38歳で大学に入りました。最初は無理かと思いましたが、やってみたら意外とできた。だから何かをやるのに年齢は関係ない。そんな思いを込めてスピーチしました」

 

何歳になってもやり直せる。そう胸を張る上原の顔は希望にあふれていた――。

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