5週(5月2日〜7日)の『とと姉ちゃん』は、「洗濯していた制服がなくなった!」と常子(高畑充希)のところに鞠子(相楽樹)が駆け込んでくるところから始まった。常子たちは、森田屋中をあちこち探すが、制服はどこにも見当たらない。翌日、富江(川栄李奈)の部屋の前で見慣れないボタンを拾った常子。学校で綾(阿部純子)の制服を見て事情を察するのであった。富江に真相を尋ねると、干してあった鞠子の制服を衝動に駆られて着てみたら、裏地が破れてしまい、誰にも言えずに黙っていたと告白。常子は、森田屋のみんなに内緒で制服を直そう、と祖母・滝子(大地真央)のミシンを借りる。

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青柳商店を出て以来、久しぶりに言葉を交わす2人。滝子は「将来何かしたいことはあるのか? 青柳を継ぐつもりはないのか」と常子に尋ねる。「考えたこともない」と答える常子だったが、将来、自分がどんな仕事に就くのだろうか、と初めて意識する。そして、森田屋に戻ると、富江が制服を盗んだことがすでにみなに知れ渡っていた。富江に激怒する宗吉(ピエール瀧)だったが、振り上げた拳を下ろし、富江の代わりに鞠子たちに土下座をする。常子も富江をかばい、女学校に行きたいあまりに制服を着たのだと弁明するが、「ただ着てみたかっただけだ」と常子の言葉を覆した富江。家族から勧められ、1日限りの休日を楽しもうと外出する富江だが、どこか落ち着かず、早々に森田屋に戻ってくる。毎日、手入れをしている床が気になっていたと話すのだった。

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常子は、富江との距離が縮まったように、君子(木村多江)と滝子の仲も修復できないかと悩んでいた。ある日、以前、遭遇した植物を研究する帝大生・星野武蔵(坂口健太郎)と再会する。突然、星野は常子に抱きしめるように倒れてしまった。研究に夢中でロクに食べていないという星野を森田屋に連れてくる常子。星野が、日本初の発見を目指して、深川で植物を探していることを初めて知る。そして、星野が記録しているノートに、見覚えのあるキノコの絵を見た常子は、青柳に星野を案内する。だが、お目当てのキノコは新種でないことがわかり、気を落とす常子たち。すると、星野が道に咲く花に駆け寄り、新種を発見したと目を輝かすのであった。

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常子と森田屋の人たちは、星野が日本初の発見をしたと喜び、祝賀会を企てる。しかし翌日、鞠子が、その植物がすでにほかの人によって発見されていたという記事が載る新聞を見つけてしまう。星野に事実をどう伝えるべきかを悩む面々。両親に恩返しができると喜ぶ星野に誰も言い出せないでいると、長谷川(浜野謙太)が、ひょんなことからその古新聞を星野の目の前に出してしまって……。落ち込む星野のために、彼が好物だという味噌汁を作る常子だった。

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さて、6週(5月9日〜14日)は、常子たちが居候を始めて3か月が経ち、森田屋での暮らしに慣れていった。が、母・君子(木村多江)と滝子の関係は変わらず険悪なまま。あるとき、常子は、滝子の秘密を知ってしまうが、それが原因で二人の仲は、さらに悪化するのだった。そんな折、浜松で世話になった杉野(田山涼成)が突如現れ、今まで伏せていた父・竹蔵(西島秀俊)の秘密を常子たちに打ち明ける。

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