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「つらい人生にも灯台のような明かりがあると、ちょっと報われますよね。『コントレール』で描いているのは、“特別”な明かり。ドラマという虚構の中で、忘れていた胸キュンを思い出してもらえれば、ちょっとした救いになるかなと思います」

 

こう語るのは、ドラマ『コントレール〜罪と恋〜』(NHK・金曜22時〜)の脚本を担当する大石静さん(64)。彼女は、これまでも『セカンドバージン』(’10年)、『ガラスの家』(’13年)といった、大人の女性をとりこにするラブストーリーを手掛けてきた。

 

そんな大石さんに、本誌に寄せられた40代女性の“恋の悩み”をぶつけてみた。

 

■結婚して、娘も2人いるのですが、同い年の男性にずっと片思い中。たまに「彼と結ばれていたら、また違った人生が……」なんて考えてしまい、涙が出るほどせつなくなります。彼がいまだに独身ということもあり、なかなかあきらめきれず……。(42歳・既婚)

 

「これは、このままでいい。なんとかなるなら、なんとかなっています(笑)。1人で涙を流していればいいじゃないですか。1人で胸キュンするだけなら、誰にも迷惑をかけずに済みます」(大石さん・以下同)

 

■年を取ってますます言葉がキツくなってきた夫。恋心が消滅したどころか、最近では嫌悪すら……。それでも夫はおかまいなしに関係を求めてきて、応じてはいるのですが苦痛で仕方ありません。(48歳・既婚)

 

「本当に心底イヤなら、生理的に受け付けなくなるはず。それをやっているということは、あなたもそれほどイヤではないということ。夫婦でいれば、恋心は消滅するのは当たり前。でもセックスできるあなた方の夫婦関係って、いいんじゃないかしら」

 

■大恋愛の末、失恋した男性が忘れられず、30代半ばから恋人がいません。彼ほど好きになれる男性がなかなか現れず、恋のハードルもすごく高くなっていて……。(42歳・独身)

 

「恋も仕事もハードルは自分で下げないと、待っていても低くはなりません。“人類のY染色体が弱っている”という話もありますが、40代半ばより若い男性たちは基本的に淡白。だから今の時代、男に期待して待っていてもダメなんです。これからはメスがオスを押し倒すのが主流。ハードルを下げ、オスを押し倒しにいくしかないわね(苦笑)」

 

オンナ40代、恋の悩みもさまざま。でも「40代こそ、いちばん輝く季節」と、大石さんはエールを送る。

 

「自分の人生を振り返っても、プライベートも仕事もいちばん充実していたのは40代。それは50代半ばまで続きました。子どもも手がかからなくなり、自分自身を見つめ直せる時期だから、20代、30代より充実している人も多い。私ぐらいの年になって“40代が人生のど真ん中だった”と、きっと思うはずです。『ダメ』『つまらない』となる前に、“今が人生のいちばん輝かしいところ”という発想で人生に臨んでみてほしいです」

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