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(写真・AFLO)

《いつも私のことを気遣ってくださって、ありがとうございます。私の心はボロボロです……。テレビのレポーターたちから逃げ、いまは東京から離れた地方にいます》

 

ショーンKことショーン・マクアードル川上氏(48)から、友人・Aさん宛にこんなメールが届いたのは4月上旬のことだったという。AさんはDJや音楽プロデューサーとして活動しており、8年ほど前にショーンKと知り合った。ショーンに転機となるチャンスが訪れたのは今年2月。フジテレビで4月スタートの新番組『ユアタイム』のメインキャスターに抜擢されることになったのだ。フジテレビ関係者は言う。

 

「ショーンさんの所属事務所に『ユアタイム』出演のオファーを出したところ、『1日40万円の出演料なら……』という返答だったのです」

 

ショーンはこの高額ギャラ要求についてフジテレビへは、こう説明していたという。

 

「私は本業で稼いでいますし、この番組で収入を得ようとは思っていません。ただテレビに出演するとなると、私も台本を読むだけといった中途半端な関わりはしたくありません。

ニュースの伝え方や切り方まで、製作スタッフといっしょにやっていきたいと思っています。そうなると本業の経営コンサルタントの仕事にも差支えますので、1日最低40万円という出演料は妥当な金額かと思います」

 

故郷・熊本の同級生からは、“ホラッチョ”(ホラ吹き)とも呼ばれていたというショーン。「テレビで稼ぐつもりはない」というクールな言葉とは裏腹に、彼はメインキャスター抜擢にかなり意欲的だったという。当時、彼がAさんに送ったメールには、こんな喜びの気持ちがあふれていた。

 

《しばらくご連絡できなくて申し訳ありません。つい最近、メジャーな放送局で春から報道キャスターとのオファーがあり、局側との折衝や、仕事の調整でドタバタしておりました。50歳手前の大きな転機、まさに「転職」です。いろいろ心配もありますが、Aさん、どうか見守ってください》(2月9日付)

 

だが彼の喜びも長くは続かなかった。今年3月中旬、経歴詐称が報じられ、『ユアタイム』はスタート前に降板。そのほかの番組からも身を引かざるをえなくなったのだ。冒頭のメールは、活動自粛後にAさんに届いたものだが、文面からはその苦悩がうかがえる。ほかにも苦境を訴える以下のようなメールが……。

《かなり厳しい状況に苦しんでおります》

《いまは東京を離れ、地方で避難生活をしております。前向きになるためには、もう少し時間がかかりそうです》

 

地方潜伏については経営コンサルタント仲間であるBさんも聞いていた。

 

「ショーンはマスコミの取材攻勢から逃げて、長野にいると聞きました。経済的な余裕もないので、泊まっているのもホテルやペンションなどではなく、知り合いの別荘のようです。何度かメールも送ったのですが、返信はありませんでした」

 

DJの友人・Aさんとのメールのやり取りは、ショーンにとっても貴重な“外界”との交信であり、励みにもなっていたようだ

 

《私なんかに、そんなに優しい言葉をかけてくれて本当にありがとう……》

 

だが、そのAさんへの連絡も5月中旬を最後に途絶える。

 

《テレビ・ラジオから仕事のオファーは多く来ています。が、どこまで本気なのか。。。》

 

Aさんは言う。

 

「もともと彼はまじめで真っすぐな男なので、返信ができないほど、気持ちがダウンしてしまったのではと、心配しています。まだ48歳、彼ほどの才能があれば、未知の分野でもゼロからの出発でも、きっと成功すると思います。彼の再起を信じています。私だけじゃない、仲間もいっしょになって力になりたい」

 

いまだ漂流を続けているというショーンK。友人・Aさんのエールは彼に届くか――。

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