6月14日に最終回を迎えた黒木華(26)主演ドラマ『重版出来』(TBS系)。その打ち上げが同日、港区内のレストランで行われていた。200人ほどが続々と会場入りしていくなか、共演者のオダギリジョー(40)や坂口健太郎(24)の姿も。黒木は白いシャツに黒のパンツという控えめな装いだった。
「黒木さんは、今作がドラマ初主演。ロケではスタッフにアイスを差し入れしてくれるなど、慣れないなかでも“座長”として現場にとけこもうとしていました。役作りにも余念がありませんでした。彼女は体育大学で柔道に打ち込んでいた新人漫画編集者という役柄だったため、昨年から柔道教室にも通い始めていたんです。最終的には初段並みに上手になったらしく、柔道シーンの撮影でも『本物の柔道選手みたい』と絶賛されていました」(ドラマスタッフ)
打ち上げ自体は質素な印象。そんななか、黒木はこう短く挨拶を切り出した。
「このメンバーと過ごせて楽しかったです。ありがとうございました」
前出のドラマスタッフがこう語る。
「彼女は照れ屋で口下手なんです。現場でも饒舌に話しかけたりはしていなかったし、みんなを積極的にまとめあげたりもしていなかった。でも彼女がいちばん作品に打ち込んでいたことは、誰もが知っていました。だからみんな彼女のことを応援したくなったし、この日の短い挨拶を聞いても『華ちゃんらしいね』と言って涙ぐむ人がいたほどでした」
今作は平均視聴率が8.02%と今ひとつ振るわなかったが、現場はいつも団結していた。そのため、この日の打ち上げでも感動的な空気が流れていたという。だがそんな雰囲気を壊すかのように、オダギリジョーからこんな仰天の言葉が!
「オダギリさんは『やっぱり僕にはあまりドラマは向いていないというか。良いものを作っても数字だけで評価されてしまうんで、それがちょっと合わないです』と言っちゃったんです。まさか、ドラマの打ち上げの挨拶でそんなことを言うなんて……。一瞬にして場が凍っていましたね」
オダジョーと言えば近年、出演ドラマの視聴率不振が報じられてきた。そのトラウマから出た照れ隠しだったのかもしれないが……。そんな仰天ハプニングもあって、一次会は約2時間で終了。2次会は少し離れたダイニングバーで行われたが、黒木は最後まで笑顔を絶やさなかったという。
映画では賞を総なめにしているのは、オダジョーも黒木も同じ。試練を乗り越え、次こそは大ヒットを!