都内の閑静な住宅地にある豪邸。その土地は、6月14日に心不全で亡くなった故・白川由美さんの遺産として、娘の二谷友里恵(51)が相続したものだ。
「以前、祖父母が経営していたアパートが建っていましたが、今ある豪邸は、友里恵さんが前夫の郷ひろみと結婚していた、93年に建てられたものです。土地は母の白川由美さん名義ですが、上物を建てるため、夫の郷ひろみの名前で30年の地上権が設定されています」(二谷家をよく知る関係者)
だが、その後夫婦は98年4月に離婚。二谷は、二人の娘を連れて家を出た。
「郷がしばらく両親と一緒に住み、再婚をきっかけに家を出ました。そのまま両親が住んでいましたが、父が昨年亡くなり、今は郷の母が一人で住んでいます」(芸能関係者)
二谷が相続する資産は、白川さん名義の都内に複数ある土地(うち一つは郷が家を建てた)など、総額5億円超とも言われている。
「相続税の額を試算すると、約2億円になります。来年4月までに現金で納税しなければなりません。相続した土地を売って支払う方法がありますが、地上権が設定されていれば簡単には売ることができません。地上権者の権利は強いので、同意しない限り権利は解消されませんし、勝手に土地を売ることは不可能です」(篠原一廣弁護士)
だが法的な問題以外にも、二谷には土地を売りたくない理由があった。
「この土地の近所には、長い期間をかけて母の白川さんが夫の二谷英明さんと二人で働いて少しずつ買い足して、一緒に過ごしてきた土地があります。この一帯は、両親にとって思い出の場所だったのです」(前出・二谷家をよく知る関係者)
その思い入れは、白川さんが亡くなる直前まで変わらなかった。
「友里恵さんと同居していた白川さんは、夫と過ごした昔の家が恋しかったんでしょうね。かつての自宅を改築して、そこに住む話も出ていました。そんな思いを間近で見ていた友里恵さんも、亡き母の思い出が詰まった土地は、売らないと言っているようです」(前出・二谷家をよく知る関係者)
白川さんの長女として、その土地を継承していく――。それは遺産を相続する二谷のケジメなのだろう。