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「倉木さんは、会場のあちこちに出没して、私が見たときは“たこ焼き”を作っていました。たこ焼きをピックでひっくり返すしぐさは慣れているようには見えませんでしたが、一生懸命、笑顔で焼いてくれて、とても感激しました。間近で歌が聞けるだけで嬉しいのに、みんなにサインもしてくれて、本当に嬉しくて……」(30代の主婦)

 

6月25日、熊本県益城町の『再春館製薬所』本社で開かれた、熊本地震からの復興イベント『益城のこどもの日』。この日、会場で“ボランティア”として奮闘していたのが倉木麻衣(33)だ。ステージで歌を披露するだけでなく、出店でたこ焼きや焼きソバを手作りして、被災者に振るまっていた。

 

あまり知られていないが、倉木は歌手活動のかたわら、ボランティア活動に並々ならぬ情熱を注いできた。今回、本誌に初めてその心境を告白してくれた――。

 

ボランティアを始めたのは、意外な人物との“出会い”がきっかけだったという。

 

「04年にノーベル平和賞を受賞した“MOTTAINAI活動”の故ワンガリ・マータイさんです。彼女と対談させていただいたとき、『あなたのようなミュージシャンには、たくさんのファンがいます。ぜひ、自然環境や地球についての“大切なこと”を発信してください』と言われたんです」

 

初めて本格的なボランティア活動に携わったのは、8年前。東日本大震災の被災地にも、何度も足を運んできた。

 

「(被災地の)女川(宮城県)や熊本でとくに印象的なのは、本当にみなさんが明るく“この状況をみんなで乗り切ろう”という気持ちで接してくださることです。現地を訪れると、『頑張ってください!』と声をかけていただいたり、たくさんの笑顔に出会って、逆にこちらがパワーをもらうんです」

 

じつは、彼女の活動は日本だけに留まらない。2年前から、世界遺産アンコールワットで有名なカンボジアを訪れて、『みんなでカンボジアに寺子屋を建てよう!プロジェクト』にも参加している。

 

今年2月には、市街地から遠く離れた農村に新しく建てた“寺子屋”で、なんと“音楽の先生”役まで買って出た。

 

「日本から持参したカスタネットで拍子をとって歌い、子供たちと楽しい時間が共有できました。親御さんたちまで、教室の窓から身を乗り出すように楽しんでくれて……。授業の最後に、“自分の夢”を書いてもらったんです。“歌手になりたい”“ミュージシャン!”と目を輝かせる子供たちが出てきて、音楽を知らなかった彼らの中に、新しい選択肢ができたんだなと感動的で……。すごく嬉しかったんです!」

 

カンボジアで実感した“歌の力”。どんな環境にあっても“学びたい”と目を輝かせる子どもたちの思いに、「これからも応えていきたい」と意気込みを見せた――。