「ネエネエのとこに行くから遊べないの!」
蒸し暑い7月12日の昼下がり、東京都内の有名幼稚園の園庭から、ひときわ元気な女の子の声が聞こえてきた。小林麻央(33)と市川海老蔵(38)の長女・麗禾ちゃん(4)だ。彼女が「ネエネエ」と呼ぶのは、麻央の姉で伯母の小林麻耶(37)のこと。この日は摩耶の37歳の誕生日だった。
麻耶と言えば、5月19日、『バイキング』(フジテレビ系)の生放送中に過呼吸を訴え途中退席。過労による体調不良を理由に、現在も5本のレギュラー番組を休業中だ。6月9日には麻央の乳がんが発覚。献身的な看病疲れも重なってのダウンだった。この日、麻央の母親が麗禾ちゃんと弟の勸玄くん(3)を迎えに来た。
姉弟が向かったのは、麻央の実家だった。倒れた後、姿がまったく見られない麻耶も、その実家にいるようだ。2人は近くのコンビニに寄ると「ネエネエにあげるの」といって、それぞれお気に入りのお菓子を購入。よほど麻耶と会うのが楽しみなのだろう。実家に近づくと、麗禾ちゃんはたまらずひとり、先に駆け出して行った。
2人は約2時間、麻耶の誕生日を祝うと祖母に連れられ、自宅に帰って行った。12日の海老蔵のブログでは、勸玄くんが星型のせんべいを麻耶にプレゼントしたのに、自分が食べたそうにしている様子が紹介されている。テレビ局関係者が話す。
「麻耶さんは昨年の誕生日は、自身が通うヨガトレッチのサロンでパーティーがあった後、アマン東京のレストランで友人たちとディナーをしています。多くの友人たちと食事するのが恒例でした」
ところが、今年は実家で姪と甥に囲まれた、ささやかな“パーティー”のみだった。
「麻耶さんの姿が最後に目撃されたのは、麻央さんが再入院した次の日、6月14日朝。入院した麻央さんに付き添って帰ってきたところかもしれません」(スポーツ紙記者)
実家近くの住人も、最近麻耶の姿を見たという人はいなかった。番組降板後54日もの間、実家に“引きこもり状態”。前出テレビ局関係者は、麻耶の状態についてこう語る。
「あの姉妹は本当に仲が良くて、何でも相談し合うほどでした。麻央さんは姉の麻耶さんを頼っていましたが、結婚以降、立場が逆転。30代になって会社を辞めて独立した後は、仕事や結婚の悩みをこれまで以上に、麻央さんに相談していたんです」
ところが麻央の乳がん発覚以降、麻耶は体を気遣い妹に弱音を吐けなくなった。エッセー『まや道 向かい風でも笑顔の理由』(小学館)で、麻耶は妹について《「病的に妹のことが好き」です。どれくらい病的かというと、「麻央ちゃんのためなら命も差し出せる」くらい》と綴っている。その妹が、今、がんと必死で闘っている。
「命に代えても守りたい妹なのに、それができない。その悔しさもあって彼女は自己否定に陥り、外出がままならないほど自分を精神的に追い込んでいるようです」(前出・テレビ局関係者)
麻耶の病状について、『ヒガノクリニック』の日向野春総医院長はこう話す。
「パニック障害だと思われますが、それは家族や仕事の人間関係がもとで、発症するケースも多いのです。そうなると人と関わることで悪化しますから、現時点では外出が難しいでしょう。彼女の場合、妹さんのことで相当な精神的ダメージがあるのでは」
愛する妹・麻央を「命がけ」で守るためには自身の回復が必要だ。麻耶もいま、妹のために闘っている――。