「昨日はチャコの誕生日だったんですが、仲のいい友達がみんなお祝いに来てくれたんですよ。チャコはとても喜んでいました」
こう本誌に明かすのは、佐々木健介(49)だ。妻の北斗晶が7月13日、49歳のバースデーを迎えた。がん告知からちょうど1年。北斗の病状について、本誌は夫の健介にあらためて直撃取材で話を聞いた。
健介のブログにアップされた“ピザパーティ”の写真には、頭を丸刈りにしてはいるが、満面の笑みをたたえた北斗の写真が。思ったよりも、ずっと元気そうに見える。そう記者が話すと、健介は「調子の良いときと、悪いときの波があるんです」と口にした。
「抗がん剤治療は、やっぱり本人がとてもつらそうで大変でした。ダメージが本当に大きくてね。しかもチャコは、家族にも心配かけないように明るく元気にふるまおうという気持ちが強い人で。強そうに見えても、彼女はやっぱり女性ですから。体だけではなく、精神的にもダメージが大きかったと思います。でも、それもやっと終わりました。おかげで、体はだいぶ楽になったようです。いまは放射線治療を毎日、病院に通って受けています。さらにホルモン治療も始まりました。とにかく腰を据えて、がんと対峙していくしかないと思ってます」
この日の朝、学校のボランティア活動で地方に行っていた長男・健之助くん(18)が自宅に戻ってきた。北斗は、健介と一緒に車に乗って健之助くんを迎えに行った。辛い治療を乗り越え、気軽に外出もできるほど回復したということなのだろう。
「彼女の病気を通じて、家族全員が時間のありがたさ、人のありがたさを実感しています。いまは毎日、1分1秒を大切にしていきたい。そう、昨日の誕生日のね、チャコの笑顔は、最高でしたよ。彼女は、僕にとってはひまわりの花。あの明るさが僕を癒やしてくれるし、誰よりもいちばん大切な人なんです」
愛妻への思いを口にすると、健介は記者にはにかんだ笑顔を見せた。