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「芸能人の家だからといって不動産価格にプレミアはつきません。むしろ事件などで騒がれると売りづらくなってしまうこともあるようです」と語るのは不動産鑑定士の西原崇氏だ。彼が指摘するように、芸能人の事件を機に自宅がクローズアップされることは多い。

 

ただ近年不動産価格は大きく上昇している。豪邸ともなれば額が大きいだけに、得した芸能人もいるのではないだろうか。そこで本誌は不動産のプロに価格鑑定を依頼。報道や当時の不動産相場などをもとに算出した購入時額と比較し、騰落額をランキング化した。

 

今回、もっとも損する結果となったのがASKA(58)だ。94年に城南地区に5億円豪邸を建てたとされるASKAだが、現在の価格についてこの業者は厳しく査定。

 

「ずばり、1億5千万円です。当時はバブル崩壊後とはいえ地価が下がりきっておらず、今よりかなり割高傾向でした。それに建物も鉄筋コンクリートの豪華な作りです。それでも5億円というのは高すぎる気がしますが……」

 

またセレブ芸能人に多いのが、こうした趣向を凝らした家を建てること。だが、そうした物件は売りにくいという。都知事選出馬騒動で話題となった石田純一(62)は13年に都内城南エリアで3億円豪邸を建てたが……。

 

「石田さんの3億円豪邸をテレビ見ましたが、200万円の檜風呂や豪華なワインセラーなどかなりのこだわりぶりでした。ただその人にとって便利でも、凝りすぎると購入者を限定してしまう。そうしたこだわりはあまり価格に反映されないため、売却時に値を下げてしまいます。石田さん宅でいえば、2千万円ほど下げるかもしれません」

 

元夫の高知東生被告(51)が覚せい剤取締法違反で逮捕される憂き目にあった高島礼子(52)宅も割高物件の感が否めない。夫妻が城南地区に豪邸を建てたのは04年。高知が愛人・五十川敦子被告(34)を呼んでいたとも報じられたが、別の不動産関係者がこう分析。

 

「購入時の価格が2億5千万円と言われているそうですが、私の試算では当時の相場で考えると1億9千万円程度の物件ではないかと思っていました。内装などその他の部分でかなりこだわったのかもしれません。今は当時より土地価格は上がっていますが、マイナス分を吸収するには至っていません。査定は8千万円ほどマイナスです」

 

また不倫騒動のベッキー(32)が謹慎していた神奈川県内の実家には7千万円の根抵当が。価格も1億円から7千万円と下げている。豪邸だけに、購入時と売却時の価格差も相当なもの。浮き沈みの激しさは、芸能界と似ているかも――。

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