10月25日、大麻所持の疑いで沖縄・石垣島で逮捕された高樹沙耶容疑者(53)。4年前に千葉から石垣島に移住してきた彼女は、3人の男性と同居していた。森山繁成容疑者(58)、小見祐貴容疑者(26)、そして元国会議員のH氏だ。そんな高樹は、これまで影響をうけてきた男性とどのような生活を作り上げてきたのか。その足跡をたどった――。
63年、静岡県浜松市に生まれた高樹容疑者。芸能関係者は「発端は、中学生のときに好きになった原田真二さんですね。彼に近づきたい一心で雑誌のモデル募集に応募し、上京したんです」と語る。当時、原田は東京の青山学院大学の二部に通っていたため、彼女も近くの都立青山高校に転入。だが原田はアメリカに行ってしまったため、原田への思いは“未遂”に。そんな彼女が次に選んだのは15歳年上の音楽界の大物プロデューサーだった。
「彼には奥さんがいたので不倫でした。音楽業界に通じた高樹さんは、その後ある有名ミュージシャンに夢中になり追っかけをはじめます。しかし、そのあまりの激しいアプローチに男性は危機感を感じたのか電話も出ないようになり、連絡を絶ちました」(音楽関係者)
その後、98年に所属事務所が同じだったミュージシャンの中西圭三と結婚。
「中西さんは慎重で大人しい方なので、高樹さんに押し切られて結婚したようです。性格的には合わないようでしたが、早く子供がほしいとも話していました」(前出・音楽関係者)
ミュージシャンと女優の華やかな結婚生活は注目されたが、中西とは2年で離婚。
「じつは結婚前から彼女の内面には大きな変化があったんです。きっかけは96年、32歳のときにテレビの取材で訪れたオーストラリアの先住民族アボリジニとの出会い。自然と共に生きる暮らしを体験してショックを受けていました」(前出・芸能関係者)
離婚後ハワイに移り住み、そこでフリーダイバーの菅原真樹氏と交際をスタート。菅原氏のコーチのもと2年で世界大会に出場し、総合2位に輝いた。テレビ局関係者が語る。
「愛の力はすごい。でも彼より実力で上回るようになると冷めるのも早い。婚約までしていたのに、『フリーダイビングでの最高のパートナーにすぎなかったのかもしれません。ごめんね、日本に帰ります』と、翌年には彼をあっさり切り捨てたのです」
40代に入ると、アボリジニに学んだエコ生活を本格的に実践していく。千葉県南房総市に居を構え、農業をしながら共同生活を始めた。近所の住人は、当時高樹から30歳くらいの無農薬野菜の料理人を「私のボーイフレンド」と紹介されたと話す。
「基本的に、彼女は東京暮らし。戻ってくるのは週末くらいで、その人も2年するといなくなりましたね。次に同年代の古式農法で稲作をやるという男性が現れましたが、これもしばらくしていなくなりました。後で彼が『彼女にはついていけないなぁ』とこぼしていましたよ。男の出入りは激しかった気がします」
しかし見知らぬ男性が多数出入りするのを見て、地元の人も次第に離れていった。そして石垣島へと移住した後、“理想郷”を求めて始まった4人の共同生活。大麻研究家として、森山容疑者は高樹に大きな影響を与えるようになっていった。男を吸い尽くしてしまったら、あっさり捨てて、乗り換えてきた高樹容疑者。彼女は逮捕前、こう語っている。
「大麻は生まれたときのピュアな心を取り戻して幸せにさせてくれるんです」