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高樹沙耶容疑者の逮捕で多くの人が耳にした“医療用大麻”という言葉。彼女が解禁を訴えていたものだが、いったい何なのだろうか。

 

「新板橋クリニック」の清水公一院長はこう語る。

 

「実は、医療用大麻というものは日本に存在しません。似たような言葉に“医療用麻薬”というものがありますが、これは科学的根拠に基づいて緩和医療などで用いられるもの。医療用大麻はWHOでもエビデンスがないといわれており、まったくの別物です」

 

そもそも大麻と違う“医療用大麻という植物”が存在するわけではなく、医学界でも解禁には賛否両論がある。

 

「リウマチやガンにおける痛みの緩和、てんかん発作の抑制、緑内障患者の眼圧降下、炎症の軽減、不眠解消効果などが期待される」と主張する声もあるが、「優れた薬剤が多いのに、いまさら規制の多い大麻を使用する意味がない。効果も不安定で成果がない」とする医師も多い。

 

「大麻を医療で用いることについて、様々な可能性が捨てきれない部分はたしかにあります。しかし、日本で大麻所持は法的に禁止されています。そのため、賛成派も研究できないのが現状です」

 

だが逮捕されてしまった今では、高樹容疑者の訴えを聞くものは誰もいないだろう。