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「人間が持っている、ドロドロとした感情、どうしようもなくよどんでしまう心など、山田先生独特のある種のとげがありつつ、最後は温かいものにふれられる、という作品です」

 

そう語るのは俳優の渡辺謙(57)。11月19日放送の山田太一脚本ドラマ『五年目のひとり』(テレビ朝日系・21時〜)では、東日本大震災で家族を失い、心の傷が癒えないままの中年男・木崎秀次役を熱演している。

 

3年前、被災地・宮城県気仙沼にカフェ『K-port』を作った謙さん。アメリカでの活動も多く、ドラマや映画、舞台と忙しい合間をぬって、月イチくらいで顔を出しているそう。

 

「スタッフから、LINEで報告はもらうんですが、みんなのモチベーションも上がると思うし、お客さんがどんなことを求めているか、など現地に行かないとわからないこともあるんです。今は日比野克彦さんと一緒に、店の近所にできる防波堤をアートにしよう、という話を進めています」

 

お店のメニューも、自分で作っておいしかったものをレシピにして、スタッフに作らせているというこだわりよう。世界中どこにいてもFAXで1枚の手紙をお店に送り続ける。1日1回思いを馳せるためだという。

 

「面白がっているんです。あんまり義務化していないですし。昔の人間なんで、ちゃんとしたエッセイみたいに書きたいので、フルに書く感じです。ちゃんと推敲までしているんですよ」

 

どこまでも繊細でパワフル。そんな謙さんの夢はどんなものでしょうか?

 

「夢や目標はあまり立てません。そこにしかたどり着けない気がするし、わりと身を委ねるタイプです。なんせ13年前、映画『ラスト サムライ』のお話を頂いて、自分では思ってもみなかった、想像もつかなかった世界に連れて行ってもらえましたからね(笑)」

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