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「自分の周りにはセクシャルマイノリティの人が多いので、特に抵抗感はないです。もちろん、そこから先となると話は別ですけどね」

 

“もし男性に告白されたらどう思いますか?”という質問にこう答えるのは、主演映画『彼らが本気で編むときは、』(2月25日公開)で、人生初となるトランスジェンダーの役に挑戦した生田斗真(32)。彼は役作りのため、実際に周りにいるトランスジェンダーの人たちに話を聞きながら役作りをしていったという。

 

「今回の役を演じることで、セクシャルマイノリティの人たちのことを今まで以上に考えるようになりました。日本は何に対しても寛容だと思われているけれども、実は閉鎖的なところもあるから難しいんですよね」

 

性別適合手術をして女性になったリンコと彼女と同棲しているマキオの家に、マキオの姪のトモがやって来るところから物語は始まる。トモはその外見から、明らかに元男性だったとわかるリンコに警戒心を抱くが、彼女の優しさに触れ、戸惑いながらも打ち解けていく。

 

今回の映画には3人のまったく違うタイプの母親が登場する。リンコをありのままに受け入れるリンコの母親、リンコに対して嫌悪感をむき出しにするトモの友達のお母さん、そして、子どもがいても女であることを優先するトモの母親。

 

「僕は、どの女性にも共感できます。そして、トランスジェンダーを演じることによって、女性が毎日化粧をしたり、身なりを整えたりしなくてはならないたいへんさがわかり、もっと女性に優しくしなくてはならないと思いました」

 

監督は映画『かもめ食堂』の荻上直子氏。いろいろなことを考えさせてくれる愛にあふれた作品となっている。

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