6月2日に最終回を迎える「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)。放送開始時から常に話題を呼んでおり、今月26日の放送時にはTwitterの世界トレンドで「#おっさんずラブ」が1位となるほどの大盛況ぶりだ。

 

29日に行われた定例会見で同社の亀山慶二専務は「予想を超える大きな反響」とコメント。さらに「SNS上では非常に活発なやりとりが行われている」とし、その人気ぶりはSNSにあると分析している。

 

同作の主人公は田中圭(33)演じるモテない独身男・春田創一。そんな春田を吉田鋼太郎(59)演じるピュアな乙女心を持つ上司・黒澤武蔵と、林遣都(27)演じるイケメンでドSな後輩・牧凌太が取り合う。そんな男同士の純愛ストーリーが「おっさんずラブ」だ。

 

その人気を支えているのが、TwitterとInstagramの公式アカウント。例えばTwitterでは放送前に、内容にちなんだ投稿をするのがお決まりだ。牧の実家に春田が挨拶にいくという26日放送回直前、Twitterで同アカウントは牧の実家の様子を先んじてアップ。また放送のない日でも、たびたび出演者のオフショットを公開。こうすることでファンの期待を維持させる効果があるようだ。

 

またInstagramにはアカウントが2つ存在する。ひとつは「公式然」とした宣伝用アカウントだが、いっぽうで“裏アカ”である「武蔵の部屋」のプロフィール欄には「好きな人ができました。はるたん(=春田)っていいます こっそりここに隠し撮り、投稿してゆきます。温かく見守ってほしいお」と書かれている

 

文字通り“はるたんを隠し撮り”するだけでなく、その愛を「~だお」「天使マジ天使」「存在が神~」といった独特の言葉で綴っていく同アカウント。フォロワー数は50万に迫る勢いであり、公式アカウントの30万フォロワーを大きく上回っている。

 

「武蔵の部屋」は29日の投稿で、弁当を食べる春田の写真をアップ。こうした公式アカウントの投稿が盛んになることで、ファンも情報や作品への思いをシェアしやすくなる。結果、ファン同士の交流も盛んになっているのだ。

 

そうした“交流”は、企業アカウントにまで飛び火。23日、同作の小道具として使われている冷蔵庫を製造しているSHARPはTwitterの公式アカウントで「いま猛烈な勢いでおっさんずラブを追いかけている」と投稿。TANITAが「おもしろいですかー?」と投げかけると、SHARPは「見ればわかる」と返答。さらにキングジムも「おっさんずラブいいよね、おっさんずラブいいよね(連呼)」とSHARPに向けリプライしており、その様子にファンも「仲間だ!」とそれぞれの企業に関心を寄せる。

 

そしてSNSが盛んな同作だからこそ、公式アカウントにも直接声を届けやすくなる。同作には公式グッズを希望する声が上がっているが、誰かがグッズがほしいといえば「私も!」との反応が起こる。思いを共有することで交流が盛んとなり、さらにファンの気持ちが盛り上がる。ライブ・ビューイングを希望する声の多さも、納得のいく形だ。

 

同作のプロデューサー・貴島彩理は視聴率について「とても大事な指標だと思います」とコメント。しかしSNSについて「そうではない(=視聴率のようではない)“新しい価値”のようなものも今後広がっていったら面白いな」とし、可能性に期待を寄せている。