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「お世話になります!皆さん、よろしくお願いいたします!」

 

石原さとみ(31)がペコリと頭を下げると、大勢のスタッフたちから盛大な拍手がわく。5月下旬、神奈川県北部にある公園で連続ドラマ『高嶺の花』(日本テレビ系、7月スタート)のロケが行われた。

 

あいにく太陽は雲に隠れていたが、石原の鮮やかなブルーのワンピースは目にも鮮やかだった。

 

「石原が演じるのは、美貌・キャリア・財力などにも恵まれた天才華道家。峯田和伸(40)が演じる平凡な自転車店店主との“格差ラブストーリー”です。脚本担当が野島伸司氏ということもあり“21世紀の『101回目のプロポーズ』”としてヒットするのではないかと期待されています。“遅筆”で悪評の高い野島氏ですが、今回の作品に対する意欲は高く、5月末の時点で、すでに第4話まで脚本を仕上げているそうです」(制作スタッフ)

 

石原にとっても“野島ドラマ”挑戦は8年前からの悲願であり、主演を務めるにあたって次のようにコメントしている。

 

《プレッシャーは相当ありますが、自分自身との戦いだと思い、負けないよう挑戦したいと思います!》

 

だがクランクイン早々、“野島ドラマ”の洗礼を石原は受けることになった。この日の撮影は、石原が真っ赤な自転車で走るシーンからスタートしたのだが……。

 

「監督から、なかなかOKの声が出ませんでした。カメラのアングルを変えてみたりと、試行錯誤を繰り返し、撮り直しは7回にも及んだのです」(前出・制作スタッフ)

 

恋愛のお相手が自転車店店主ということもあり、ドラマ内では象徴的なシーンだったようだ。石原にとっても“NG7連発”は、めったにない体験だったのではないだろうか。何度もスタート地点に戻っては、疾走を繰り返す。極秘のロケだったが、噂を聞きつけ駆けつけてきた近所の主婦たちもそんな石原の姿を見て思わずため息をもらしていた。

 

「けっこう暑いのにずっと自転車に乗ってなきゃいけないなんて、女優さんも大変ね……」

 

OKが出たのは、なんと約1時間後だった。

 

「石原さんは、米倉涼子さんと並んで“差し入れの女王”としても有名です。撮影は大変ですが、スタッフたちも石原さんの今後の差し入れを楽しみにしているのです」(前出・制作スタッフ)

 

さまざまなプレッシャーを乗り越え、石原は『高嶺の花』を大ヒットに導くことができるか。

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