(イラスト:おおしまりえ)

1年の半分が終わる!

 

衝撃的なお知らせをしてごめんなさい。でも気づけば2018年も後半戦へと突入しようとしています。

 

振り返れば今年もいろんなスクープがあったわけですが、上期は昨年一昨年とはちょっと異なり、時代の“変化”を感じる芸能ニュースがたくさんありました。芸能界は日本の空気をいち早く、そして現実よりも濃く反映している場所。今年のスクープからはどんな空気感を覚えたのか。そして2018年下期にはどんなことが起きるのか予想していきます。

 

■ベッキーで始まり小室で終わった不倫スクープ

 

“ゲス不倫”から炎上を極めてきた芸能人の不倫ニュース。しかし今年は音楽プロデューサーの小室哲哉さん(59)の報道をキッカケに、批判の声は一転。妻の介護疲れやモノづくりを続けることの孤独さが関係していたこと、(それがキッカケで)現役を引退することを決めたこと。そうした理由から、今度は週刊誌バッシングへと変化したのです。

 

その後はいくつか不倫ニュースは出ているものの、前ほどの盛り上がりをみせたのは小泉今日子さんや高橋由美子さんくらい。それも結局謝罪なのか活動休止なのか、うやむやのまま。世間の関心度がいかに低くなったかがわかります。

 

不倫熱が冷めてよかった。とは思うのですが、実はこの“言いっぱなしの正義感”は不倫ニュースに取って代わって社会問題に向けられているように思います。たとえば象徴的なニュースの1つに奄美大島のノネコ駆除反対署名騒動があります。

 

奄美大島に増えてしまったノネコが生態系を壊しているという情報番組に対し、駆除反対を訴える署名が5万人集まりました。しかし実際にノネコを引き取りたいと申し出た人は0人だったというニュースです。

 

言いっぱなしの正義感はネットの力を使い増幅され、不倫から社会問題へと守備範囲を広げていく。そして結果として私たちにもっともすぎる正義感をつきつけ、まわりまわって窮屈さをもたらすと思うのです。

 

■芸能人のあり方が問われている

 

少し硬い話になってしまいましたので、芸能人により着目してみましょう。すると今年はいっそう「芸能人としてのあり方」が問われるニュースも多かったように思います。具体的には事務所問題と、芸能人として稼ぎ方の多様化です。

 

事務所問題はいわずもがなですが、今や3カ月に1人は独立や事務所との確執が表面化するニュースが出てきています。一昔前なら「事務所ともめた=即引退」と思われていましたが、今は個人にファンがついてさえいれば活動できる時代です。またテレビで干されて活動できなくてもネットという自由な場がありますし、テレビは今やネットの反響を無視できない時代です。

 

こうなると芸能人としてどこを主戦場に戦うか、どうやって売上を立てていくか、誰と協業していくかは無限の可能性を秘めています。テレビの影響力が下がり、ギャラが下がり、ネットでは芸能人“もどき”が山ほど出てきては消えていく時代。どこからが芸能人と呼べて、何をして芸能人として生計をたてていくか。それは、事務所が担うべき問題ではなくなったのです。

 

■2018年後半の芸能ニュース大予測!

 

恋愛を専門にしている筆者としては年々“香ばしい恋愛ニュース”が減っているので寂しい気持ちでいっぱいです。とはいえ2018年下期だけでなく、今後は芸能界にもシニア恋愛の波が本格的に来ることが予想されます。すでに浅野ゆう子さん(57)や王貞治さん(78)など、そうそうたるメンバーが結婚。恋愛はもともと元気でお金か時間、どちらかに余裕のある人からしていくものです。

 

そう考えると昔は若者に元気も時間もお金も集まっていましたが、現在はシニア層ほどお金も時間も元気も有り余っています。芸能人ならなおさら自分の人生を自由にライフプランニングできる力があることでしょう。芸能人が第二第三の人生のパートナーを新たに求めるのは、当然の流れなのです。

 

そしてもう1つ気になるのが、2018年下期は男性アイドル市場がより活発化していくことが考えられます。すでに韓流アイドルのブームがじわじわと来ていますが、もともと数年前から業界の間では地下も含めて“男性アイドルの需要と供給がマッチしていない”と囁かれていました。

 

一般人に認知されるほどの男性アイドルとしてはジャニーズやEXILEなどがあげられましたが、それも変化の時を迎えつつあります。シニア層にも現在“スーパー銭湯アイドル”として、平均年齢約40歳のムード歌謡グループ『純烈』が、かなり熱いと有名です。過去には韓流ブームなどもありましたが、そろそろ会いに行ける男性アイドルが爆発的に出てきてもおかしくないと思います。

 

最近、面白さもふくめて元気のない芸能界。芸能人とは本来スクープもバッシングも乗り越え色濃い存在になっていくべき、選ばれた人たちだと思っています。しかし今やスクープはテレビからの一発退場を指し、バッシングはすぐ本人の耳に入る時代です。そんな流れが、“スター”を生み出すとは思えません。

 

私たちにできることは、気にくわないニュースに対して“言いっぱなしの正義感”を振りかざすことではない。批判でも肯定でも、もう少しだけ寛容に見ていくことが大事なのではと思うのです。

 

(文・イラスト:おおしまりえ)