うつろな目で、足踏みミシンを動かす初老の男……。俳優・佐野史郎(63)がドラマ『限界団地』(フジテレビ系)でまたも“怪演”を見せ、話題を呼んでいる。
「佐野さんが演じているのは、古き良き団地に執着して次々に異常な行動を見せる老人役です。63歳にして初めての連ドラ主演に、佐野さんは現場でもすごく張り切っています」(テレビ局関係者)
佐野の妻は’86年に結婚した女優の石川真希(58)。夫妻が暮らしているのは東京郊外にある二世帯住宅だ。’96年に建てた物件で、2階では佐野夫妻、そして1階では石川の両親が生活している。ドラマ『限界団地』で佐野が演じている老人は老々介護もしているが、佐野の義理の両親は特に介護も必要ないようだ。フリーライターとして活躍していたこともある義母(82)は、次のように語った。
「史郎さんの義父にあたる私の夫も90歳になりました。外出は減っていますけど、おかげさまでお風呂も自分で入れます。食事は三食私が作っていますが、史郎さんが早く帰宅したときは、声をかけていっしょにゴハンを食べたり、お酒を飲んだりするんです」
佐野の話をするときの義母はとても嬉しそうだ。『ずっとあなたが好きだった』の“冬彦さん”は実母から溺愛されていたが、どうやら佐野は義母から溺愛されているらしい。
「史郎さんのドラマは、もちろん全部チェックしています。『今度はどんな役かな?』と、いつも楽しみにしています。年々いい役に恵まれるようになっていますし、60歳を超えてずっと好きな俳優さんの仕事をしているのは幸せな人生だと思います。私と史郎さんも仲が良いですが、史郎さんと孫娘も仲が良いですね。父娘で立ち飲みの焼き鳥屋さんとかへふたりで飲みに行くこともあって、微笑ましいです」
鳥肌演技を見せる“怪優”を支えているのは、なんとも幸せな二世帯家庭生活なのだった。