タクシーから降り立った、長身男性と若い女性2人。車内から盛り上がっていたのか、閑静な住宅街に3人の笑い声が響く。8月中旬の午後7時過ぎ、都内のイタリア料理店にやって来たのは芸人の小籔千豊(44)、元NMB48の矢倉楓子(21)、そして葵わかな(20)だった。
「3人は一昨年に放送された小籔さんの初主演ドラマ『マネーの天使』で共演以来、仲が良くいまも定期的に食事会をしています。特に葵さんは毒舌家・小籔さんを芸能界の“師匠”として尊敬し、仕事の悩みをたびたび相談しているそうです。ユーモアを交えた彼の率直な回答に信頼を寄せているのだとか」(テレビ局関係者)
葵は今年3月まで放送されたNHKの連続テレビ小説『わろてんか』でヒロインを務めた。そんな葵が抱える悩みとは……。
「一般的に朝ドラのヒロインは次回作以降の仕事選びが非常に難しいんです。朝ドラの知名度を生かしたドラマや映画の出演依頼は殺到しますが、数字が取れなければ、オファーは格段に減っていきます。葵さんの朝ドラ後の一作目はTBSの連ドラ『ブラックペアン』でしたが、水谷豊さんの娘・趣里さんや女優業初挑戦の加藤綾子アナに良くも悪くも話題が集中。葵さんの印象はあまり強く残りませんでした」(民放ディレクター)
オファーされる役柄も、本人の思いとはギャップがあるようだ。
「葵さんは慶応大学の現役学生でもあるのですが、現在公開中の映画『青夏』では女子高生役。童顔ゆえ、実年齢より若い役のオファーが多いんです。朝ドラでは母親役も好演していただけに、将来を見据え、大人の女性の役や社会派作品への出演にも強い意欲を示しています」(前出のディレクター)
この夜、師匠からの愛ある“毒舌指南”を受け、葵は“朝ドラヒロイン”の殻を破れるのだろうか。