《沖縄のことを考え、沖縄のために尽くしてこられた翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ、これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております》

 

自身の公式サイトでこう綴ったのは歌手・安室奈美恵(40)。8月8日にすい臓がんで急逝した沖縄県知事の翁長雄志さん(享年67)を偲んで寄せたものだ。

 

今年5月に知事から県民栄誉賞を授与された際、涙を見せていた安室。こうした追悼文を発表するのはきわめて異例のことだ。だが、彼女はさらなる行動に出ていた。9月16日の引退が目前に迫るなか、沖縄観光ブランド「Be. Okinawa」に無償で協力することになったという。

 

翁長さんの次男で那覇市議会議員を務める翁長雄治氏(31)も、安室への感謝をにじませる。

 

「生前、父が安室さんと交流したのは県民栄誉賞授与のときだけです。それでも安室さんは立場的に声を大にしては言えないと思いますが、いつも沖縄のことを見ていてくれたのでしょうね……」

 

直接の関係がなかったにもかかわらず、追悼コメントを寄せた安室。それは翁長さんの沖縄愛に感銘を受けてのことだったのだろう。だが、そんな彼女の行動は意外な余波を生んでいた。実は今、一部では9月30日に投票が行われる県知事選に安室が立候補するという“仰天プラン”が取りざたされているのだ。

 

政治評論家の伊藤達美氏は安室出馬に懐疑的な姿勢を見せつつも、彼女が知事選のキーマンとなる可能性を指摘する。

 

「自民党陣営はすでに立候補者を擁立していますが、まだ翁長知事の後継候補は一本化できておらず、選挙に当選できるかは現状五分五分。安室さんが立候補祖しなくても、翁長さんの後継を応援するだけで影響を及ぼすことは間違いないでしょう。彼女が街頭演説などに駆けつけることは考えにくいですが、SNSを通じて思いを発信していくことは十分に考えられます」

 

追悼コメントや無償PRは翁長派陣営にとって渡りに船。是が非でも安室の応援を取りつけたいところだろう。

 

「安室さんがSNSで発信した場合、いままで投票率の低かった20~30代が選挙に興味を示すでしょう。そうなると一気に選挙の勢力図も変わりますよ」(沖縄在住の政治記者)

 

平成の終わりとともに引退する安室。次のメインステージは沖縄となるのだろうか――。