お笑いタレントの古坂大魔王が9月30日、自身のブログを更新。プロデューサーを務める歌手・ピコ太郎とある少女の奇跡について紹介。ネットで「涙が止まらない」と感動を呼んでいる。
古坂は『起きた奇跡と起きなかった奇跡と。』というタイトルで記事をエントリー。「僕はスペインの首都マドリードにいる。JAPAN WEEKEND MADRIDとこちらの大人気番組『LATE MOTIV』にピコ太郎が呼んでもらえたのである。僕はいつも通りのプロデューサーとして帯同していた」と現在の状況を説明した。
つづけて「今年、4月……一人の可愛らしい3歳の女の子と出会いました。名前は“あいり”ちゃん。ある機関を通じて出会いました」と、話を切り出した。あいりちゃんは幼くして難病を患っていたが、つらい闘病生活のなかでも毎日ピコ太郎のDVDやYouTubeを見てくれていたという。「そんな話を聞いて黙ってられるピコちゃんではなく。何とか投薬時期や体調を考慮しつつ……やっと会える日が来ました」とピコ太郎の大ファンである彼女の治療の活力になればと古坂は2人が会える場を設けたという。
4月13日にホテルの一室で対面が実現。ピコ太郎が部屋のドアを開けると、あいりちゃんはピコ太郎に扮装して待ってくれていた。「PPAPを歌い始めたら横に来て……空を飛ぶように激しく楽しそうにピコダンスを踊り始めてくれる」と汗だくになるまで歌いながら元気づけたとつづっている。
その後も手紙をもらったり、動画を送ったりと交流を続けたが、再会はかなわないまま9月27日に、あいりちゃんは天国に旅立った。奇しくも「2年前、ピコ太郎が全世界に広がるきっかけとなった……ジャスティン・ビーバーがリツイートしてくれた……その日でした」とピコ太郎にとって運命的な日と同日だったことを明かした。
そして話は再び現在へと戻り、9月29日にマドリードで開かれたピコ太郎のサイン会で、8~10歳くらいと思われる少女がやってきたとつづった古坂。少女の名前が書かれたメモを見たところ、なんと「AIRI」だったという。
古坂は「奇跡だ。奇跡だよ。あいりちゃんだよ。少なくとも、僕はそう思って止まないんです。奇跡が起こったんだ。起こらない奇跡と起こった奇跡。遠い日本とスペインの2人の“AIRI”。スペインの名前としてもかなり珍しいみたいで……。だとしたら、尚の奇跡……」と、思わず涙してしまったと告白している。
最後に天国にいるあいりちゃんへ「ピコ太郎は永遠に君のことは忘れないよ。ゆっくり休んで。また、面白い事するから……一緒に踊ってあげて」とメッセージを送った古坂。この記事はネットで拡散され、ツイッターでは「古坂大魔王」というワードがトレンド入りした。読者からは「ボロボロに泣いた」「涙が止まらない」「温かく素敵な気持ちになった」と感動の声が寄せられている。