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タレントの川崎麻世さん(55)が妻でタレントのカイヤさん(56)に5,000万円の離婚調停を申し込んだとして、先週からニュースを賑わせています。

 

麻世さんとカイヤさんといえば“国際おしどり夫婦”として注目され、さらに度重なる麻世さんの不倫にカイヤさんの恐妻キャラで再注目。最近は“離婚するする詐欺”とでもいいますか、忘れたころに離婚するとか不倫したとか小さな問題が出ていました。

 

そこへきての離婚調停ですから「今度こそ本気の離婚か!?」と注目を集めていますが、20年近くなんだかんだ引っ張ってのこのニュース。感慨深いものもある気がします。

 

■この離婚騒動は本物?それともエンターテインメント?

 

「そもそも、この離婚調停は本物なのか?」

 

ニュースを見た際、真っ先に筆者の頭に思い浮かんだ疑問です。

 

20年近く好きとか嫌いとか別れるとか円満とか、すったもんだを繰り返したこの夫婦。もはや2人に何かを期待している人はいないでしょう。そこへきての離婚調停ですから、ある意味賞味期限切れの話題への次の大セールな気もいたします。

 

5,000万円という法外な手切れ金の請求額を見ても、ちょっと本気なのか!? と疑問が残ります。一部ではカイヤさん側から今後あがるであろう養育費と相殺して痛み分けするための金額ではという見方もありますが、エンターテインメント感が漂っているこのニュース。果たして、あなたは本気と感じますか?

 

■本気なら「夫婦売り」の最終形態を見たような気持ちに

 

1990年に結婚をしたこの夫婦。今では一般的になりましたが、ある意味“夫婦タレント”の先駆けといえる売り出し方でした。

 

カイヤさんの恐妻ぶりに困り果てる、ちょっと頼りない麻世さん。怒っても怒っても結局、麻世さんが大好きなのは恐妻のカイヤさん。その構図はテレビ越しでもわかりやすく、そして夫婦の典型的な1つのカタチを示していました。

 

“ビジネス夫婦”と呼ばれることも多々ありましたが、もしビジネスだとしたら夫婦タレントの成れの果てが平成最後の今になって見られているのかもしれません。

 

一般的にタレントのキャラ付けは、ずっと同じは通用しません。上手い人ほど3?5年に1回はキャラ転向を図ったり、新しい売り出し方を追加したりします。

 

そう考えると2人は20年も“恐妻とイケメンダメ夫”という売り方で生き抜いたといえますので、“かなり上出来”なキャラ付けだったといえるのではないでしょうか。と同時に、最後は盛大に壊すしか活用方法がないという悲しい末路も感じます。

 

ママタレのなかには、夫の愚痴を話題にする人もよく目にします。実際問題として不仲をネタにしたことで、不仲が加速するという言霊的な作用もあるかもしれません。また過剰な演出の末路がこういった離婚騒動であれば、こんな悲しいことはありません。

 

最近、芸能人が亡くなると「1つの時代が終わった」とみなさん表現します。個人的には“わかりやすい夫婦タレント”として話題を提供してきた2人が平成の最後に別れることこそ、“1つの時代が終わる”ように感じるのであります。

 

(文・イラスト:おおしまりえ)

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