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2月17日、菅田将暉(25)主演ドラマ『3年A組―今から皆さん、人質です―』(日本テレビ系)の第7話が放送された。数カ月前に自殺したクラスメイトの景山澪奈(上白石萌歌)の真相を明らかにするべく、菅田演じる柊一颯が生徒29人に対して10日間の“最後の授業”を行うドラマ。

 

第6話のラストに、柊からフェイク動画を依頼した黒幕と名指しされた“平成最後のカリスマ熱血教師”武智大和(田辺誠一)。世間が騒然とする中、武智は身の潔白を主張する。

 

自殺当日に「フェイク動画の犯人に会いに行く」と柊へ明かしていた景山。そして防犯カメラには景山とスーツを着た男がビルに入っていく姿が映っていた。そしてその服装が当日テレビ出演していた武智と同じ服装ではあるが、決定的な証拠はない。柊は夜8時までに武智が罪を自白しなければ、“一番大事なもの”を奪うと言い渡す。

 

武智への疑惑を募らせる生徒たち。そんななか、武智から大学へのスポーツ推薦を受けていた瀬尾雄大(望月歩)と魚住華(富田望生)は「憶測にすぎない」とかばう。柊はそこまで言うなら自分たちで真実を解き明かしてみろと言い放ち、教室を去る。

 

実は惜しくも実力が足らず推薦を受けることができなかった瀬尾と魚住を武智が便宜を図って救っていた。それゆえ推薦がなくなることを恐れた瀬尾は友人2人を誘い、柊の隙をつき脱出しようとする。だが、騒ぎに気づいた甲斐隼人(片寄涼太)らによって阻止されてしまう。そして柊は生徒たちに「お前たちが俺をジャッジしてくれ」と言い残し、武智との直接対決に向かう。

 

武智と2人きりになった柊は、武智がフェイク動画を依頼した際の音声をもとに追い詰める。しらばっくれる武智だが解析により防犯カメラに写っていた画像が武智だと判明し、依頼したことをついに認める。そしてその様子はSNS上で全国民にライブ配信されていた。絶望に暮れる武智に柊は、最も大切にしていたもの「名声と権威」を奪ったと告げる。

 

政界の大物・牧原と癒着していた武智は、豪翔大学に優秀な生徒たちを推薦する代わりに多額の報酬を受け取っていた。景山も推薦の提案を受けた1人だったが、そのことを見抜き教育委員会に訴えると武智に告げていたのだ。そして明るみになることを恐れた武智はフェイク動画の作成を依頼したのだった。

 

自暴自棄になり「商品価値のない生徒に用はない」と言う武智に、「お前に教壇に立つ資格はない」と言い放つ柊。武智に銃を向ける柊だが、寸手のところで五十嵐徹(大友康平)率いる警察がやってきて武智を連行する。

 

スピーカーで2人のやり取りを聞いていた生徒たちは、柊の生徒に対する想いに胸を打たれる。推薦にこだわり続けていた瀬尾と魚住は、涙しながら自分たちの過ちに気づく。茅野さくら(永野芽郁)が「きっと今こそ明日の活力に変えるとき」と2人にかけた言葉は視聴者の涙を誘ったことだろう。

 

「3歩先しか見えてない彼ら(生徒)に長いレールを敷いてやる。未来を信じて行き先を案じてどの道を歩めば、それが彼らにとっての最善なのかを考える。寄り添って寄り添っていっしょに答えを探す。それが教師の務めだろ」と武智に説いた柊の言葉は、教師だけでなく全ての大人に向けられているようだった。また「生徒はモノじゃない!」と激怒する柊の姿は、かつて「我々はミカンや機械を作ってるんじゃないんです!」と語った金八先生を思い起させた。

 

武智が逮捕され全てが終わったかのように思えたが、生徒たちはまだ解放されない。事件の奥にはさらなる黒幕がいるのだ。果たして真犯人の正体は――。

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