2月18日、錦戸亮(34)主演ドラマ『トレース 科捜研の男』(フジテレビ系)の第7話が放送された。科捜研の法医研究員・真野礼二(錦戸)と新人研究員・沢口ノンナ(新木優子)が、捜査一課の虎丸良平(船越英一郎)と共に事件の“トレース”(痕跡)から真相を追求するドラマ。
同僚の英里(岡崎紗絵)と坂上亜希(木原実優)に誘われた合コンから帰る途中に通りかかった公園で、男たちに絡まれている女性を発見したノンナ。助けようとしたノンナたちも危うく襲われそうになるも、科捜研であることがわかると男たちは退散。そして、絡まれた女性も、いつの間にかいなくなっていた。
いっぽう、前話で起きたホームレス事件の捜査が打ち切られたことに納得のいかない虎丸。捜査一課長の江波(篠井英介)に続行を願い出るも拒否されてしまう。代わりに、都議会議員・伊集院和明(徳重聡)の秘書・住井葉子(河井青葉)が起こした交通事故の捜査を手伝うよう命じられる。住井は真夜中に徘徊していた高齢男性をはねて死亡させてしまい、伊集院も助手席に座っていた。
所轄の刑事・柏原依子(宇野実彩子)とともに、虎丸は真野とノンナへ調査を依頼。事故発生から通報まで1時間の空白があったことから、虎丸は運転していたのは伊集院本人だったのではと疑う。事故を起こしていれば右肩に残るはずのアザが伊集院の左肩から検出されるも、犯人であるはずの秘書の住井からは見つからなかった。そのため、第三者が運転していた可能性を虎松たちは探る。
そんななか、同僚の亜希と英里が立て続けに正体不明の男から襲われバッグを奪われるという事件が。男はノンナの家にも侵入するが、妹の助けもあり寸手のところで難を逃れる。捜査のため家にきた真野は、もみあった際に男の腕をひっかいたノンナの爪から皮膚片を検出する。
そして鑑定の結果、事故車のシートから車の芳香剤以外にローズ系の香水も検出された。愛妻家を気取っている伊集院だが、実は女癖が悪く愛人には香水を毎回プレゼントしていたことを虎丸は突き止める。事故当日実家に帰っていた妻をよそに、伊集院は愛人を同乗させていたのだ。香水を調べていたノンナも、残された香りが公園で助けた女性と同じものであったことに気づく。さらに女性と同じパスケースを持っていたノンナが、助けた際に間違って女性のものを持って帰っていたことが明らかになる。パスカードに入っていたICカードに糸口を見つけた真野は、利用履歴を調べると事件当日にコインロッカーを使用した履歴が見つかる。ロッカーの荷物を確認した真野たちは、伊集院の事務所へ向かう。
虎丸の捜査によって愛人の小貫貴子は全てを告白。小貫は伊集院と口論の末、男性をはねてしまったこと。そして浮気がばれることを恐れた伊集院は住井を呼び寄せ、そのすきに小貫を逃がしていたと供述。そのことを伊集院に突きつける虎丸だが、「運転したことにしておいてくれと自分から頼んだ」と秘書の住井がかばう。すると、便乗した伊集院も「私は公表すべきだと言ったが、彼女にどうしてもと言われ仕方なく……」と住井になすりつけその場をやり過ごそうとする。
だが、ノンナはICカードのことを突き止める。コインロッカーから発見した封筒から出てきたのは違法薬物。薬物の常習犯だった伊集院は、事故により発覚するのを恐れ隠すよう小貫に命じていた。だがその道中男たちに襲われ、小貫とノンナのパスケースが入れ替わってしまい鍵を開けられなくなる。そのことに気づいた伊集院が、パスケースを取り返そうとノンナたちを襲っていたのだ。そしてノンナの爪に残っていた皮膚片を鑑定すれば明らかになる、と真野に突きつけられた伊集院は全てを観念した。
7話では真野への淡い想いを募らせるノンナの乙女な姿や、虎丸に真野が励ましの言葉をかけるなど3人の関係性が深まっていく姿も見られていた。そのなかでも、特に目を引いたのは極悪代議士を演じた徳重聡。月9初出演ながら、徹底的にヒールを演じる怪演ぶりは強い印象を残した。ネット上でも《徳重さんの悪い役が最高だった!》《悪役を極めてほしい》と絶賛の嵐だった。果たして次はどんな悪役を演じるのか、今から楽しみでならない。