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「瀧さんのことは近所でも大きな話題になっていましたから、奥さんと中学生の娘さんは人目を避けるように、逮捕後しばらくは自宅を出ていたみたいです。でもここ最近、少しずつ人の出入りも頻繁になって、どうやら奥さんと娘さんも帰ってきたようです」(近所の主婦)

 

ピエール瀧被告(52)がコカインを摂取したとして、麻薬取締法違反容疑で逮捕されてから1カ月あまり。4月4日に保釈された瀧被告は目下、20代から常習していたという薬物を完全に絶つため、治療を始めたという。

 

「当初は本人の故郷・静岡の山奥にあるA病院に入院する予定だったそうです。入院すると、家族も滅多に面会できないうえ、周囲は森しかない環境での集団生活になります。携帯電話も持ち込み禁止で、フロアも自由に出入りできないなど制約が数多くあります。治療法としてメジャーな認知行動療法のほかに作業療法が受けられるのが大きな特徴です。瀧被告は家族や周囲と話し合うなかで“妻子のいる自宅から通院したい”と思うようになったといいます。そこで、薬物依存治療の専門外来がある東京郊外のB病院を選んだと聞いています」(瀧被告の知人)

 

B病院の通院治療は、どのようなプログラムなのか。

 

「B病院で定評のある治療法は、グループで行う“認知行動療法”。自分の精神状態を客観的に分析し、メンバーと話し合いながら治療を進めていくというものです。この病院では週1回の頻度で通い1回につき約2時間、ワンクールの治療は約半年間で終了するそうです」(前出・知人)

 

そんな通院治療を始めた瀧被告に、家族はどのように接しているのだろうか。逮捕による莫大な違約金を家族に背負わせないように、瀧被告が自ら離婚を申し入れたとも言われていたが――。

 

「奥さんは離婚の選択肢も考えたようですが、『やっぱり夫を見捨てられない……』と周囲に漏らしていたそうです。結婚から14年、何度も“夫婦の危機”を乗り越えてきました。今回も“娘と2人で夫を支えよう”と、自宅に戻ってきたようです」(夫妻の知人)

 

4月中旬の午後2時すぎ。近所のスーパーから買い物を終えて自転車で自宅に帰ってきた瀧夫人に記者が声をかけた。

 

――ご主人は、お元気ですか?離婚を考えていらっしゃるのか、いまの奥さんのお気持ちを聞かせてください。

 

「………」

 

矢継ぎ早に質問を投げかけるも、いっさい答えることなく、夫人は無言のまま家に入っていった。

 

薬物依存に詳しい精神科医で、ヒガノクリニックの日向野春総院長は、瀧被告の治療法についてこう語る。

 

「コカインは、覚せい剤以上に離脱が難しい薬物です。なので、入院ではなく通院での治療というのはおすすめできません」

 

当初、入院予定だったA病院で行われている治療法のほうが、瀧被告のケースには効果が期待できるという。

 

「入院して物理的に薬物に手を出せないようにすることが重要です。農作業などを通して、体を動かすよろこびや収穫する快感を得る作業療法も効果的です。こうした療法のほうが、薬物常用者の治療に向いていると私は思います。ただ、ご家族が本人の意欲に沿って一緒に闘おうという姿勢は、治療する上で精神的に大きな励みになるでしょう」(日向野院長)

 

この日、瀧夫人がスーパーから帰ってきてしばらくすると、家の中から家族だんらんの明かりが漏れてきた。食卓を囲みながら、“再起のともしび”がともることを祈るばかりだ。

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