歌舞伎をライブハウスで 臨場感ハンパない中村獅童の意欲作

「倉庫やライブハウスで歌舞伎をやるのが長年の夢だった」と語る中村獅童(46)。そんな彼の思いが成就した、オフシアター歌舞伎『女殺油地獄』が現在上演中だ。

 

歌舞伎のイメージとはかけ離れた会場にも驚きだが、場内に足を踏み入れるとさらにびっくりするのが、舞台が360度ぐるりと客席に囲まれていること。役者の後ろ姿やささいな所作が丸見えだったり、見る場所によってシーンの切り取り方が違ったりするのは斬新!

 

また、舞台道具は必要最低限。色味も少なく簡素な空間だからこそ、想像をかき立てられる。そこに、中村獅童の絶大な演技力が合わさると、放蕩者の主人公・与兵衛が狂気に落ちていくさまがぞくぞくと伝わってきて、まさに鳥肌モノ。上演前の会見で、獅童が「観劇しているというより、当時にタイムスリップして、与兵衛がお吉を殺害した事件を目撃したような感覚になってほしい」と語っていたのも納得だ。

 

共演に、中村壱太郎や上村吉弥といった歌舞伎俳優が名を連ねるなかで、殺されるお吉の夫を荒川良々が演じているのもニクい! 彼が放つ独特のゆるい雰囲気が、はりつめた空気のなかの“エアポケット”になっていて、それがクライマックスの残酷さをより際立たせていたように思う。

 

ちなみに、与兵衛がお吉を殺害するシーンはこの作品の最大のみどころ。かなり生々しく過激な演出だが、獅童も「嫌われたくないので、子どもには見せたくない」と苦笑いだった。

 

【公演情報】
オフシアター歌舞伎『女殺油地獄』
新宿FACE 5月22日(水)~29日(水)
・公式サイト https://www.shochiku.co.jp/engeki/offtheater/
・公式Instagram https://www.instagram.com/offtheaterkabuki/

チケット情報
・ぴあ https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b1936063
・ローチケ https://l-tike.com/play/mevent/?mid=425636
・イープラス https://eplus.jp/sf/detail/2911130001
・サンライズプロモーション東京 https://sunrisetokyo.com/detail/4288/
※当日券販売(全ステージ開演45分前より劇場内にて販売)

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