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6月2日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、川崎市の20人殺傷事件が取り上げられた。その際の松本人志(55)の発言が物議を醸している。

 

番組では、自殺した容疑者に対する「死にたいなら1人で死ぬべき」という意見の是非が取り上げられ、松本は以下のように持論を展開した。

 

「僕は、人間が生まれてくる中でどうしても不良品って何万個に1個、絶対これはしょうがないと思うんですよね」

 

「それを何十万個、何百万個に1つぐらいに減らすことは、できるのかなあって、みんなの努力で。正直、こういう人たちはいますから絶対数。もうその人たち同士でやりあってほしいですけどね」

 

一連の発言に対しTwitter上では《産まれながらに不良品なんて人はいない》《優生思想そのもの》と批判が殺到。また、著名人や有識者からも異論が相次いでいる。

 

女優の東ちづる(58)は《私たちは人間。「良品」も「不良品」もない。「フツウ」も「一般的」も、個人の偏見。言うなら、「多くの場合」。そして、多いからといって、「正しい」とも「正義」とも限らない。これまで間違って判断してきたこともある》とツイート。

 

作家の盛田隆二氏(64)は《ワイドナショーって収録番組ですよね。こんな暴言垂れ流すフジテレビは「差別発言を擁護します」と宣言したも同然》とテレビ局の責任を問うた。

 

映画評論家の町山智浩氏(56)は《共演者が「それはナチスの優生主義につながる考えですよ」と諭してあげればいいのに…。》《人を「欠陥品」と呼んでモノ扱いするような共感性の欠如こそが人を簡単に殺す行為の根底にあるんですけど、その自覚がないようです》と指摘した。

 

また、『Yahoo!ニュース』への寄稿(5月28日配信)で「『死にたいなら一人で死ぬべき』という言葉は控えて」と主張していたNPO法人ほっとプラス代表理事・藤田孝典氏(37)も松本の発言を厳しく批判。《これに至ってはもはや危険思想。生まれながらに不良品である人間などいない。不良と見なされるなら、それは社会環境からの産物としかいえない》とツイートした。

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