“ホラー漫画の女王”「虐待」テーマに新作発表、ファン熱望受け
(C)犬木加奈子/ビーグリー

『不気田くん』シリーズ(‘92年~)や『不思議のたたりちゃん』(’99年)などで知られる、日本ホラー漫画界の重鎮・犬木加奈子先生。『不思議のたたりちゃん』は講談社『少女フレンド』(現在の別冊)にて連載され、当時の小学生に興奮と感動を与えた作品としても知られている。

 

90年代、ほぼすべてのホラー雑誌で執筆した犬木先生は、’03年から長期休業に入っていた。しかし、’14年、エッセイコミック『埼玉最強伝説』で復活。翌年に株式会社ビーグリーが運営する創作活動に特化したクラウドファンディング「FUNDIY(ファンディ)」にて新作ホラー制作プロジェクトを行ったところ、新作を待ちにするファンから 300 万円以上の資金が集まったのだ。

 

ファンの声が後押しし、犬木先生は漫画界に本格的に復帰した。そして9月15日から、同社が展開するコミック配信サービス『まんが王国』にて、新作『サバイバー ~破壊される子供たち~』の連載が始まった。犬木先生が、多くのファンからのラブコールを受けて生み出した新作『サバイバー』は、赤ん坊の頃から両親より虐待を受けてきた海里が、十分な愛情を与えられず虐待を受け続けた結果、解離性多重人格障害を発症してしまい、理不尽な環境の中を必死に生き抜いていくという、“虐待”をテーマにした作品。

 

(C)犬木加奈子/ビーグリー

 

犬木先生は、「ずっと社会に投げかけたいテーマだった」と明かす。
「重い内容ではありますが、このような話に社会的関心が集まるきっかけは、『好奇心と同情』だと思っています。全てを解決することができなくても、きっかけの提供ならばできるかもしれない。そう思って描くことを決めました」

 

また、今回は『まんが王国』独占での配信。過去は数多くのコミック紙で連載していた犬木先生。電子マンガでの執筆についてこう語る。
単行本より小さなスマートフォンの画面でもインパクトが伝わるように、電子では1ページあたりのコマ数を減らしています。昔はコマ数を減らすと『楽して原稿料をもらっている』なんて揶揄された時代もあったんですよ(笑)。だから結構勇気が必要でした」

 

犬木先生の“復活”を受けて、「小学生の頃、犬木先生のマンガを読むのが大好きでした! 嬉しい」「先生の作品は怖いだけでなく、感動の涙を誘う素晴らしい作品ばかりです」と、歓喜の声がファンからは上がっている。

 

■作品情報
タイトル:「サバイバー ~破壊される子供たち~」
著者:犬木加奈子
価格:500 ポイント
URL:https://comic.k-manga.jp/title/46533/pv
連載日:不定期更新

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