《昨日ココナツが女房とシナモンの待つ天国へと旅立っていきました 女房が病に冒されてからココナツの面倒をずっと看て下さった青木家の皆様には感謝の気持ちで一杯です 「あ~あ、遂に一人ぽっちになっちゃた」》
12月20日付けのフェイスブックでそう告白したのはパティシェ鎧塚俊彦氏(54)。15年9月に胆管がんのため亡くなった妻・川島なお美さん(享年54)が長年、飼っていたミニチュアダックスフント・ココナツも、なお美さんを追うように亡くなっていた。15歳だった。
「ミニチュアダックスフンドの平均寿命は14~17歳(人間年齢72~84歳)とも言われています。 生活環境や健康状態によっても異なりますが、比較的犬のなかでは長寿な部類に入ります」(ペットショップ専門店店員)
鎧塚氏は翌日のフェイスブックで、ココナツの葬儀の様子を紹介している。
《前もって考えていた訳ではありません 思わず骨になったココナツの体の極一部を口に含みしっかりと噛みしめ飲み込みました 禁忌なのか悪行なのかは知りません 思いだけで無く実際に同化したかったのです ココナツ、シナモン、そして女房の分も 皆の思いを背負い明日もクリスマス前の怒涛の日々に全力で立ち向かいます!》
「川島さんが長年飼っていたシナモンは彼女が亡くなる8カ月前に天国へ旅立ちました。ココナツはシナモンの子供で、川島さんと永遠の別れを知ったココナツは食欲不振となり、しばらく眠り続けていました。告別式にも同席し、川島にキスをして最後のお別れをしたんです。川島さんが亡くなった後は、川島さんの元マネジャーの女性が共に暮らして面倒を見ていたんです。鎧塚さんも時折、ココナツに会いに来ていました」(川島さんの知人)
川島さんは死後も、文化人団体「エンジン01文化戦略会議」のメンバーであり、「動物愛護委員会」の中心的存在でもあった。
「今でもなお美さんのご遺族や事務所の方からの了承を得て、なお美さんがシナモンとココナツ2匹を抱いたポスターやチラシが使われています。そこに書かれているのは『飼いとげよう。』というコピーでした。もちろん鎧塚さんも、その活動を今も続けてくださいます」(動物愛護委員会関係者)
そのポスターには、こう記されている。
《ペットには、さいごまで責任を持って。私たちは、2020年までに「殺処分ゼロ」をめざします》
生前、熱心な動物愛護活動を続けていた川島さん。ココナツが旅立った後も、彼女の遺志は受け継がれていく――。