『いだてん』のピエール瀧(52)やチュートリアルの徳井義実(44)に続き、『麒麟がくる』の沢尻エリカ被告(33)もーー。異例の逮捕劇による「撮り直し地獄」にハマっているNHK大河ドラマ。代役には川口春奈(24)が抜擢されたものの、放送延期も決定した。
「現場はまさに大混乱。セットも組み直さないといけないし、撮り直しや編集作業まで入れると膨大なロスです。現場からは『もう再撮は嫌だ』と悲鳴があがっていますよ……」(テレビ局関係者)
そんななか、局内では2021年の大河『青天を衝け』で主演を務める吉沢亮(25)の株が急騰しているという。発表当初は局内でもどよめきの声も聞かれるほどの大抜擢だったが、その清廉潔白さに注目が集まっているのだ。
「若手売れっ子の菅田将暉さん(26)よりも先に抜擢されたのは異例中の異例。以前とは大河のキャスティングのテイストも変わってきた印象です。というのも、ピエールさんや沢尻さんの二の舞を避けたいという現場サイドの声がとにかく強いのです。薬物は言うまでもありませんが、吉沢さんの場合は女性関係の危うい噂も聞こえてきません。そのため安心して起用できるとして、人気が高まっています」(芸能関係者)
吉沢の真面目さは、どの現場でも定評のようだ。
「現場では、空いた時間にいつもひとりで本を読んで勉強していることが多いです。まだ大河は早いという声もあるのかもしれませんが、彼は本当に驚くほど努力しています。『吉沢なら心配いらない』という上層部の判断もあったのではないでしょうか」(ドラマ関係者)
これまでの大河主演俳優たちと比べると“実績”という面では乏しいかもしれないが、そこも大きな問題にはならないとNHK関係者は話す。
「朝ドラ『なつぞら』での天陽役でもブレイクし、大河のメインターゲットとなる60代以上の男女にも認知度が広がっています。なにより大河の空白層と言われる20代女性からの人気が絶大。裾野が広がる可能性もあります。大河ドラマは拘束時間の割にギャラが安いのですが、吉沢は今まさに売り出し中の俳優。制作サイドと事務所の思惑が一致したのでしょう」(前出・芸能関係者)
NHKが今いちばん欲しい”真っ白さ”と、若い女性からの人気。それが、吉沢の大抜擢につながったようだ。