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2月13日、槇原敬之容疑者(50)が覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕された。その発端は、’18年3月。元事務所社長で長年にわたり同居していた男性・A氏が逮捕されたことだった。

 

彼はいったい、どんな人物なのか。事件を取材してきたスポーツ紙記者はこう語る。

 

「’99年8月、槇原容疑者は覚せい剤所持で逮捕されました。A氏はそのときもいっしょにいて、逮捕された人物です。小柄で小太りの体形。2人は、27年前から交流があったそうです。’06年、槇原容疑者はA氏を個人事務所の代表にも就任させています。’18年にA氏が再び逮捕されるまでは、ずっといっしょに住んでいたようです」

 

 

それほど重要な“パートナー”だったA氏。彼の存在が、槇原容疑者に与える影響は大きかった。

 

「2人を知る人たちは『簡単に切れる関係じゃない』と言っています。A氏の実家は神社で、両親も神主。それもあってか、槇原容疑者は彼を“御神職さま”と呼んで心酔していました。A氏を事務所の代表に据えたのも、そういった“スピリチュアル”な才能に期待したことも大きかったようです。彼の影響は曲作りにも及んでいます。最初に逮捕される前、槇原容疑者は“恋愛ソング”を多く手掛けていました。しかしA氏と仕事するようになってからは『世界に一つだけの花』に代表されるような、“人類愛”や“平和”を歌う方向へとシフトしていきました。そこにはA氏の“陰のプロデューサー”としての助言もあったようです」(前出・スポーツ紙記者)

 

槇原容疑者にとって、A氏はまさに欠かせない存在だった。ただ、いっぽうでは覚せい剤から逃れることのできない呪縛となっていたのかもしれない。ヒガノクリニックの日向野春総院長はこう語る。

 

「覚せい剤は、仲間がいるとやめにくいといわれています。互いに共感し合うことで、やめようという意志がなかなか湧いてこないんです。また仲間がいることで、売り手との接点も増えます。すると自然と覚せい剤が身近な存在になっていくため、再犯につながりやすいのです」

 

そうした関係も、A氏の逮捕によって変わっていたようだ。前出のスポーツ紙記者が続ける。

 

「槇原さんの所属事務所は、A氏について『逮捕の4日前に解任した』という内容の声明を発表していました。そのため、A氏は『槇原に裏切られた』と言っていたようです。一部では、槇原さんが別の男性と親交を深めていったとも報じられています。また、A氏との間で金銭トラブルがあったとの報道もありました」

 

槇原容疑者が逮捕された当日の夜、渋谷区内にある自宅前に1台の警察車両が横付けされた。後部座席から降りてきた男性は頭をフードで覆ったまま、足早に容疑者の自宅へと入っていった――。

 

槇原容疑者を取り巻く複雑な人間模様。その“愛憎劇”はどこへ向かうのか。神田お茶の水法律事務所の上谷さくら弁護士は語る。

 

「前回の逮捕は21年前のことなので、今回の裁判ではあまり考慮されないでしょう。これだけ間が空いていると、2度目も執行猶予がつく可能性はあります。刑としては懲役1年6カ月~2年、執行猶予3~4年ほどになるのではないかと思います」

 

長らく断ち切れなかったA氏との関係と薬物の誘惑。その代償は、あまりにも大きい。

 

「女性自身」2020年3月3日号 掲載

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