YouTuberのHIKAKIN(30)が3月30日に、『ニュースウォッチ9』(NHK総合)にVTR出演した。29日に新型コロナウイルスが原因で亡くなった志村けんさん(享年70)を、「幼い頃から憧れていた。実感がない」と涙ながらに偲んだ。HIKAKINの“志村さんの死を無駄にしたくない”という思いが反響を呼んでいる。
東京都が26日に週末の外出自粛を呼びかけるなか、27日に自身のチャンネルを“緊急配信”していたHIKAKIN。志村さんがウイルスに感染したことで、より強い危機感を抱いたという。そのため若者に向けて「#うちで過ごそう」と、不要不急の外出や買い占めを控えるように注意喚起を促したのだ。その再生回数は、31日20時の時点で445万回を超えている。
そんなHIKAKINは、動画を配信した理由について「意識が変わったら未来が変わるかもしれない。僕が発信したら若い人々の意識が変わるのではないかと思った」と番組内で語った。
また志村さんの死を無駄にしないためにも、「1日1日危機感を持ってほしい。志村さんの死で助かる人が出てくるだろうと僕は思う」と呼びかけた。真摯に訴えるHIKAKINに、賛同の声が上がっている。
《私も危機感のない若者のひとりでした。でもヒカキンさんの動画や今回の訃報を見てコロナに対する思いがガラッと変わりました。今からでもしっかりと考えて行動していきたいです。ヒカキンさんの思い伝わってます》
《声を震わせながら語るHIKAKINさんを見て、コロナへの危機感を国民みんなでより高めなければいけないと思いました。志村けんさんにご冥福をお祈りします。カメラの前で志村けんさんへの思いや、コロナへの注意喚起を呼びかけて下さりありがとうございました》
《ヒカキンさんの涙は辛すぎました。でも、志村さんが亡くなったことで、事の重大さに気づく人たちもいるかもしれない。『志村さんの死で助かる人がたくさん出てくるだろうと僕は思う』というヒカキンさんの言葉、心に響きました》
チャンネル登録者数は814万人にものぼるHIKAKIN。その強い影響力は“若者代表”として、感染を食い止める一助を担っているだろう。