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「突然の志村さんの逝去後、放送された特別番組は軒並み高視聴率でした。1日の『志村けんさん追悼特別番組』(フジテレビ系)は21.9%、『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)は27.3%、『中居正広のキンスマスペシャル』(TBS系)は20.1%。各局とも故人の国民的人気に改めて畏敬の念を抱いています」(制作関係者)

 

“バカ殿”は志村けんさん(享年70)にとって自身のお笑い哲学の象徴だった。ザ・ドリフターズで学んだ「動き7割、言葉3割」というコント哲学。その代表的なキャラクターが“バカ殿”だったのだ。

 

《バカ殿も変なおじさんも純粋なんだよね。純粋すぎて周囲からは変に見えるだけ。そういう意味では俺も変わらないなぁ。頭の中、お笑いだけだから》(『週刊ポスト』’16年8月5日号)

 

バカ殿に、自分自身を重ねていた志村さん。コント一筋、笑いに懸ける自身の生き方を象徴するキャラクターがバカ殿だった。生涯、独身だった志村さん。心の底では、家庭を持ち、子供を育てることを常に夢みていた。

 

「志村さんは生前、『自分に子供が生まれたら、一緒にバカ殿ごっこをするのが夢』と、話していたんですよ。子供のような年代の後輩芸人たちをかわがっていたのも、そんな志村さんの思いの表れだったのかもしれません」(演芸関係者)

 

「女性自身」2020年5月5日号 掲載

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