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新型コロナウイルス感染拡大防止施策として政府が466億円(のちに政府が約90億円と修正)もの予算を投入した、1住所あたり2枚の布製マスク、通称“アベノマスク”の配布。厚生労働省によると、4月17日から東京都、5月11日からは東京都以外の特定警戒都道府県へ順次配送される予定となっている。深刻なマスク不足の解消が目的となるはずだったが、未だ届いていないとの声が相次いでいる。

 

ヴァイオリニストの高嶋ちさ子(51)は12日にインスタグラムを更新。《そう言えば、今日急に思い出した。あのアべのマスク皆さま届いてますか?》と呼びかけ、《私のとこには来て無いです。いっぱいあるから要らないし、届いたら寄付しようとか、色々考えてたのに、こない…》と吐露した。

 

尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(73)も同日、「いつマスク届くのかしら?」と題したブログを投稿。《みなさんはもういただきましたか?》と切り出し、《近くの練馬区では一部届いたと直接伺いました 我が家 我が研究所は当面は大丈夫 でも いつ届くのかしらと気になります――》とつづった。俳優の浅野忠信(46)も同日に《マスクはいつ届きますか?》とツイートしていた。

 

政府は5月中の配布完了を目指しているが、4月に配送されたマスクから変色や異物混入といった不良品が多数見つかったことが発覚。菅義偉官房長官(71)は未配布のマスクを回収し、検品を強化すると表明。その結果、遅配しているというのだ。

 

厚生労働省の公式サイトから「布製マスクの都道府県別全戸配布状況」を確認すると、「配布中」は東京都、大阪府、福岡県のみ。配布開始の予定日が記されているのが、北海道をはじめとする1道1府8県。その他34県は「準備中」となっている(12日18時現在)。

 

政府がマスク配布に手間取っている合間に、シャープやアイリスオーヤマ、ファンケルといった国内の民間企業がマスク販売を開始。さらに一時は入手困難だった「サージカルマスク」も徐々に店頭で販売され、マスク不足は解消されつつある。本当にほしい時に届かない“アベノマスク”に果たして効果はあるのだろうか――。

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