「(大和田)獏さんは、心配して連絡をくれる知人に対しては気丈に対応しているようです。でも、1人になると物思いにふける時間が増えているみたいで……。岡江さんは、あまりにも突然にいなくなってしまいましたからね。まだ信じられない気持ちのほうが大きいのだと思います」(大和田家の知人)
4月23日、新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった岡江久美子さん(享年63)。愛する妻を失って2週間がたつが、大和田獏(69)の悲しみに暮れる日々は続いていた。
「大和田家はクリスチャンの一家で、獏さんは朝晩のお祈りを欠かしていないそうです。料理はもともと趣味でやっていたくらいなので、食事の支度は問題ありません。洗濯やアイロンがけもやっていたので、生活面での不自由はないようです。ただ、岡江さんが生前に愛着を持っていた家具や本が家の至るところにあって……。獏さんはそれを見るたびに、胸が詰まる思いになるみたいです」(前出・大和田家の知人)
入院当初は獏にメールを送っていたという岡江さん。しかし、それも人工呼吸器を付けてからはできなくなり、そのまま帰らぬ人となってしまった。
「メールのやり取りができなくなってからも、獏さんは一日中ずっと携帯電話を握り締めて過ごしていました。そして今でも電話をかければつながる気がするのか、岡江さんの携帯を解約できていないと聞きました。昨年12月の乳がん手術後から、獏さんは彼女のことを常に気遣っていました。なのに、コロナ感染に気づいてやれなかった。それが悔やんでも悔やみきれないみたいで、『何が悪かったんだろう……』と自問を繰り返してしまうそうなんです。獏さんはもともとお酒好きですし、自分を責めて飲みすぎたりしなければいいのですが……。周囲も心配しています」(前出・大和田家の知人)
芸能界きってのおしどり夫婦として知られてきた岡江さんと獏。それだけに、耐え難い喪失感にさいなまれていることだろう。
「獏さんは『妻の前でよくギャグを披露していたんだけど、いつもスルーされてね。でも、それが懐かしい……』と言っていたみたいです。自宅の2階ベランダには、岡江さんが世話をしていた観葉植物や椿の木が今も残っています。そして’14年に『はなまるマーケット』(TBS系)が終了した際、知人からもらった檸檬の木も……。獏さんは毎日、その水やりを続けているそうです。きっと、岡江さんとの思い出を絶やさないようにしているのでしょう。でもそうすることで、少しずつ現実を受け入れようとしているのだと思います」(前出・大和田家の知人)
獏が受け継いだ「はなまる育樹」。愛する妻と生きた日々は、今も彼の中にしっかり根付いている――。
「女性自身」2020年5月26日号 掲載