自宅にこもっていた大和田だが、ようやく愛犬との散歩へ。 画像を見る

4月23日、新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった岡江久美子さん(享年63)。愛する妻を失って2週間がたつが、大和田獏(69)の悲しみに暮れる日々は続いていた。そんな獏を支えているのが、娘の大和田美帆(36)だった。岡江さんが所属していた「スタッフ・アップ」代表取締役の戸張立美氏(70)はこう語る。

 

「美帆ちゃんは実家と離れた場所に住んでいるのですが、生活の品とか食材を買って届けてくれているんです。ただ玄関先に置くだけで、直接会ってはいないそうです。互いに新型コロナの兆候はないのですが、万が一を考えて慎重になっているようです。獏ちゃんは遺品もまだ整理できていないし、仕事も『まだ積極的にやろうとは思えない……』と言っていたそうです。亡くなってからは、ほとんど自宅にこもっていました。それでも美帆ちゃんのおかげで、最近は犬の散歩をするようになったみたいです」

 

そうして支え合っているうちに、父娘関係に変化が見られるようになったという。

 

「これまでの2人は、毎日親しく話すような親子ではありませんでした。これは決して仲が悪かったとかではなくて、芸能人一家の宿命みたいなもの。美帆ちゃんにとって獏ちゃんは、父親であると同時に“仕事上での大先輩”でもあったわけですから。しかし最近はLINEでやり取りをしたり、テレビ電話で頻繁に話すようになったそうです。物理的に住んでいる距離は遠いですけど、気持ちは今まで以上に近くなっている気がしますね」

 

美帆は5月4日、自身のブログで現在の心境についてこう明かしていた。

 

《やっと、最近になって夜、一人になった時、母を想って泣くことができるようになりました。苦しいけれど母と向き合う大切な時間なのだと思います》

 

少しずつ悲しみを乗り越えようとする娘の姿に、獏もまた励まされているようだ。近所に住む主婦はこう語る。

 

「奥さまがお亡くなりになられてから獏さんはずっと家にこもっていたのか、お見かけすることもなくなっていました。でも2日ほど前に、ワンちゃんを連れてお散歩していたんです。『ああ、やっと少しお元気になられたのね。本当によかった』と思いました」

 

そんな獏の散歩姿を、本誌も目撃していた。5月7日のお昼過ぎ、獏は都内の自宅近くに姿を見せた。傍らには、愛犬の姿もあった。道で行き会えば、笑顔で挨拶をしてくれる気さくな人物と評判だった獏。だが、この日は遠くから会釈するのみだ。

 

妻の遺骨が戻ってきたとき、彼は「どうか皆さんも、くれぐれもお気をつけください。それが、残された家族の願いです」と語っていた。自分のみならず、周囲にも新型コロナの感染者を出さないように努めているのだろう。

 

結局、獏は1時間ほどで散歩を切り上げて帰宅。だが、愛犬と散歩するその姿からは「いつまでも塞ぎ込んでいられない」という決心が感じられた。

 

「女性自身」2020年5月26日号 掲載

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