なんと往年のスター小林旭(81)まで参戦! 続々と増えている芸能人YouTuberたち。たとえば佐藤健(31)は3月にチャンネル開設し、たった3日で登録者数の大台100万人を突破。
「神木隆之介さん(27)とのドライブなどの様子を配信しています。スター同士の素の会話が見られるとファンは大喜びです」(芸能関係者)
また、石橋貴明(58)が、「テレビは干されて暇」とさらけ出して“新人YouTuber”となったことも世間を驚かせている。
コロナ禍でテレビの仕事が激減したことが芸能人YouTuber増殖の理由の一つだが、ITジャーナリストの三上洋さんによるとこんな裏事情もあるという。
「昨年の上半期に、YouTube側の方向転換があったと噂されているんです。それまで、広告再生1回あたりの報酬は、チャンネル登録者数や活動歴の長さでランキング付けされていました。それが、もともと知名度のある人、つまり芸能人は、はじめから高い報酬で契約が結べるようになったとか。そこに狙いをつけた動画制作会社などから芸能人へ積極的に声をかけることも増えているようです」
芸能人の場合は、動画制作会社に収入の数パーセントを支払う契約を結び、その協力を得て配信するパターンが多いという。そうすれば機材をそろえる初期投資も必要なく、面倒な編集作業の労力もかからない。また、3年前から活動開始したカジサックことキングコング梶原雄太(39)の成功も芸能人YouTuberデビューを後押しする。
「カジサックのチャンネルは、家族総出の出演が好評を得て5月に登録者数200万人を突破。現在の年収は1億円以上ともいわれています。最近は企業の商品をPRするタイアップ動画も増やしていますが1動画あたり300万円はもらえているとか」(前出・芸能関係者)
YouTubeの基本的な広告収入の仕組みはというと。
「簡単に言うと“広告再生1回あたりの報酬×動画の再生回数”が、そのYouTuberの収入。報酬にはランク付けがあり一般の方は0.1円前後、ヒカキン(31)や、はじめしゃちょー(27)など最も高いランクで0.3〜0.35円といわれています。芸能人YouTuberの多くが、この最も高いランク前後の報酬で契約しているのではないかと思われるので、動画が100万回再生されれば、30〜35万円の収入になる計算です」(前出・三上さん)
また、芸能人のYouTube参入の理由は金銭面だけではない、と三上さんは言う。
「スポンサーや制作側からの制約が多いテレビなどとは違い、“自分のやりたいようにできる”という自由さも魅力的に映るようです」
芸能人の主戦場がテレビからYouTubeに変わる日も近いかもしれないーー。
「女性自身」2020年7月28日・8月4日合併号 掲載